別のやり方
優れたやり方の正反対をやってみる、自分の強みや価値観を無視してみるなど、固定観念を脱するやり方を「別のやり方」と定義します。
別の言い方をすれば「逆転案」というイメージになります。先ほど触れなかった⑤の新しいこと、誰もやっていないことをやることです。
私の経験では、①~④の優れたやり方と比べて、⑤の新しいこと、誰もやっていないことをやるのほうが評価されてきました。
おそらく、優れたやり方と違って定量化できないために相対的な評価ができず、インパクトが強くなるからでしょう。
新しいこと、誰もやっていないことをやると、自分だけが違うことをやるために価値以上に評価されます。
みんながマルに飛び込んで失敗しているときに、ひとりだけバツに飛び込むと、ひとりだけ未来が見えているように見られ、より差を生むことができます。
すると、必要以上の価値が生まれているように錯覚され、差分が圧倒的になるのです。
この別のやり方が別解力の要となります。
とはいえ、新しいことをしなければならないと身構える必要はありません。
才能やセンスも不要です。
「別のやり方を引き出す31のヒント」を組み合わせることで、誰でも簡単に別のやり方を思いつくことができます。
(本原稿は、平尾丈著『起業家の思考法 「別解力」で圧倒的成果を生む問題発見・解決・実践の技法』から一部抜粋・改変したものです)