20年以上にわたり、のべ6000軒以上の家を片づけてきた「片づけのプロ」、seaさん。家事代行マッチングサービス「タスカジ」では口コミで人気に火がつき、「予約が取れない家政婦」と呼ばれている。seaさんの片づけメソッドのすべてを注入した新刊『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。ーーいちばんシンプルな「片づけ」のルール』やテレビ「セブンルール」出演でさらに話題になり、ますます依頼が殺到している。
じつは3月は、新年度に向けて片づけの依頼が多いシーズン。「このままでは新年度を迎えられない!」という人からの依頼が増えるためだ。
そこで今回は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』から、一部内容を抜粋・編集し「お金をかけずにできる模様替えのコツ」について紹介する。
張り切って、大きな家具を買おうとしていませんか?
3月は仕事の環境が変わったり、子どもが進級・進学したりして、模様替えをする方が多いです。片づいた暮らしやすい部屋で新しい年度を迎えるのは、とても気持ちがいいもの。
だから、失敗しないために、知っておいてほしいことがあります。
片づけを始める前に、張りきって家具を買いたくなるかもしれません。しかし、家具は場所をとるので、選ぶのに失敗すると痛手です。まずは手持ちの家具でしくみを見直し、しばらく様子を見てから買い替えることをおすすめします。
新しい生活には、何かとお金がかかります。『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』では、片づけにかけるお金を最小に抑えて、そのほかのいろいろなものに予算を使っていただくことをおすすめしています。
失敗が怖いなら「カラボ」で始めよう
でも、どうしても収納が足りないこともありますよね。そういう場合に私がご提案することが多いのが、いったんカラーボックスに収納してみることです。
カラーボックスは安価で手に入りますし、ある場所で使わなくなっても必ずどこかに使い回せます。ここで色選びのポイントをひとつ。茶色だとメーカーごとに色味の差が出るので、とくにこだわりがなければ白で統一するのがおすすめです。
「ジッパー付き保存袋」は小物のまとめ役
ジッパー付き保存袋は、収納用品として超優秀だとご存じでしょうか。本書『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』の中でも大活躍しています。
透明で中身が見えるし、引き出しの中に立てて収納できるので場所をとらず、とても便利です。そして何よりとってもお手頃な値段。惜しみなく使えます。
たとえば、洋服を買ったときについてくる予備のボタンや端切れはジッパー付き保存袋にまとめ、衣類の引き出しの隅に立てておくとよいです。
延長コードや充電関係のグッズの収納にも役立ちます。コード類は寝かせると場所をとるので、立てて収納します。
そのほか、付箋、メモパッド、化粧品の試供品など、小さくて埋もれがちなモノは、すべてジッパー付き保存袋でまとめます。それくらい多用するものなので、片づけのためにまとめて買っておいても損はありません。
買い足すなら、必ず大きめのサイズを選んでください。細かくてバラバラになりがちな小物をまとめるのが目的なので、キャパが大きいほうが使いやすいです。