ニュースで見聞きした国、オリンピックやW杯に出場した国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。大人の教養として世界の国々を知ろうと思った時におすすめ1冊が、新刊『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)だ。世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。本書から特別に一部を抜粋して紹介する。

中央アジアの国々中央アジアの国々

カザフスタンってどんな国?

 カザフスタンは中央アジアに位置する内陸国で、北はロシアに接し、東は中国に接します。

 東にアルタイ山脈、西にカスピ海、北に西シベリアステップ、南にキジルクム砂漠と天山山脈の支脈を有します。

 中央部からカスピ海低地にかけて広大なカザフステップが広がり、内陸国としては世界一の面積を誇る国家です。

カザフステップ Photo: Adobe Stockカザフステップ Photo: Adobe Stock

資源豊富なカザフスタンは「中央アジア最大の産油国」

 石油・天然ガス・レアメタルなどの資源に恵まれ、とくに石油は世界の2.4%を産出し、同国の輸出額の61.9%を占めています(2018年)。

 主な油田はカスピ海周辺に位置しています。

 ソ連崩壊後、経済が混乱する中、いち早く外資を導入して油田開発を行ってきました。

 とりわけ、北カスピ海沖で発見されたカシャガン油田は世界で5番目の可算埋蔵量を誇ります。

 事業主体は日米欧中の合弁企業のAgip KCOで、日本からはINPEX北カスピ海石油が参加し、全体の8.33%の権益を保有しています。

 産出された原油は、ロシア向け、ロシア経由及びコーカサス地域経由で欧州向け、中国向けにそれぞれパイプラインで輸送されます。

ロシアのロケット発射場「バイコヌール宇宙基地」

 カザフスタン南部のバイコヌール宇宙基地は、1961年にユーリ・ガガーリンを乗せた人類初の有人宇宙ロケット・ボストーク1号を打ち上げたことで有名です。

 現在でもロシアが年間1億1500万ドルで基地を含む町全体を租借しており、他国のロケットの打ち上げを受け入れるなど、宇宙開発の重要拠点となっています。

 2021年に日本の民間人としては初めて国際宇宙ステーションに滞在した前澤友作氏も、バイコヌール宇宙基地でロケットに搭乗しました。

バイコヌール宇宙基地 Photo: Adobe Stockバイコヌール宇宙基地 Photo: Adobe Stock

カザフスタン共和国

面積:272.5万㎢ 首都:ヌルスルタン
人口:1924.6万 通貨:テンゲ
言語:カザフ語(国語、公用語)、ロシア語(公用語)
宗教:イスラーム70.2%、キリスト教26.2%
隣接:ロシア、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIAのThe World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)