「使う目的がある紙」とは?

では「使う目的がある紙」にはどんな紙があるでしょう?

例えば、この間、家に選挙の紙が届きました。これは別に、「金目の紙」ではありませんが、投票する時に使います。なので絶対に必要ですね。

また、粗大ゴミを出す時に貼るシールも、お金を生む紙ではありませんが、その紙がないと粗大ゴミを出せないから必要です。

では、自治体から届く、「永久保存版」のような冊子は? その中身は、ただの「お知らせ」のことが多いので、使う目的がないなら取っておく必要はありません。

「重要」とか「永久保存版」と書いてあってもそれは、相手側の価値観です。それがあなたに必要だとは限りません。だから、まずは自分の頭で考えるんです。

「これは、本当に使う目的がある紙なのかな?」って。紙には、必ず答えが載っています。必ず中身をしっかり読んでみてください。

紙片づけの第一歩は、まずは紙と向き合って、ちゃんと読むということ。そして、「この紙は、いったい何に紐づいて、どんな行動の時に必要になるのか?」を考える。

そうすれば「金目の紙」や「使う目的がある紙」かどうかはわかります。

「紙」自体が必要なのか、情報だけが必要なのか

そして、ここで大事なポイントがあります。

「使う目的がある紙」というのは、「その紙自体が必要になる紙」だということ。

どういうことかと言うと、例えば、取扱説明書って、きちんと保管されている方が多いですが、同じものをネットやアプリで見られるなら、紙の取扱説明書は必ずしも必要ないですよね。たしかに、取扱説明書は使う目的がある紙です。でも、その情報をネット上などでデータとして見ることができるなら、紙自体は不要ということ。

このように、「紙自体」が必要なものと、その紙に書かれている「情報」に価値があるものがあることを覚えておいてください。