「社内プレゼン」は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルです。どんなによいアイデアがあっても、組織的な「GOサイン」を得なければ一歩も前に進めることができません。そのためには、説得力のあるプレゼンによって決裁者を説得する技術が不可欠なのです。
そこで役立つのが、ソフトバンク在籍時に孫正義氏から「一発OK」を何度も勝ち取り、独立後、1000社を超える企業で採用された前田鎌利氏の著書『完全版 社内プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)です。
本書では、孫正義氏をはじめ超一流の経営者を相手に培ってきた「プレゼン資料」の作成ノウハウを、スライド実例を豊富に掲載しながら手取り足取り教えてくれます。読者からは「大事なプレゼンでOKを勝ち取ることができた」「プレゼンに対する苦手意識を克服できた」「効果的なプレゼン資料を短時間で作れるようになった」といった声が多数寄せられています。
本稿では、本書より一部を抜粋・編集して、社内プレゼン資料で「写真」を使うときに、絶対にやってはならないことを3つお伝えします。

プレゼン資料で「写真」を使うときに“絶対NG”な3つのこと写真はイメージです Photo: Adobe Stock

美形すぎるモデル写真はNG

 社内プレゼン資料で写真を使用する際に、注意すべきことがあります。

 まず、あまりに美形すぎるモデルは避けてください。なぜなら、あまりに美形すぎると、決裁者の目線がそこに集中してしまうからです。決裁者が女性の場合、あまりにイケメンなモデルだと同じことが起こりえます。

 冗談のような話ですが、決裁者の注意が本題からズレる恐れのあることは、極力避けるに越したことはありません。ですから、美形すぎるモデル写真は避けて、親しみのもてるモデルの写真を使うことをおすすめします。

国内企業で「外国人の写真」は使わない

 また、リアリティのある写真を使うように心がけてください。

 たとえば、国内企業において、見栄えがいいからと外国人モデルの写真を使うのはNG。リアリティがないため、スライドに説得力が生まれません。それどころか、「なんで外国人なんだ?」と余計なツッコミを受けることもあるでしょう。国内企業の場合には、日本人モデルの写真を使うのが無難です。

 あるいは、サービス業の会社であれば、販売現場のイメージ写真を使用すると効果的なケースがありますが、ここでも、見栄えがいいからとモデル写真を使用するのは避けたほうがいいでしょう。それよりも、実際に現場で撮影したリアルな写真のほうが説得力がありますし、好感も得やすいはずです。 

 同じ理由で、イラストの使用も極力避けてください。下図を見比べれば一目瞭然ですが、イラストを使うとどうしても幼稚でチープに見えてしまいます。イラストがあるだけでスライドの説得力が格段に下がってしまうのです。

プレゼン資料で「写真」を使うときに“絶対NG”な3つのこと

(本稿は、『完全版 社内プレゼンの資料作成術』より一部を抜粋・編集したものです)