4月1日、地方銀行大手の横浜銀行の頭取の座に片岡達也氏が就いたことで、地銀業界ではある臆測が飛び交っている。打ち切られたはずの東日本の地銀再編談義が再開されるのではないかというのだ。横浜銀のトップ人事から、その理由を読み解くとともに、横浜銀の次世代を担うキーマン2人の実名と思惑を明かす。(ダイヤモンド編集部 新井美江子)
片岡氏の横浜銀頭取就任で飛び交う
東日本の「地銀再編談義」再開説
「片岡さんがトップになったからには、統合の可能性はもうワンチャンスあるんじゃないか」
複数の地方銀行関係者がそうささやく「片岡さん」とは、4月1日に地銀大手、横浜銀行の頭取の座に就いた片岡達也氏のことだ。
片岡氏は6月以降、横浜銀の持ち株会社であるコンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)の社長も兼務するが、この片岡氏の人事を巡り、地銀業界では、とある噂が浮上している。コンコルディアFGと、東日本のある銀行との再編談義が再開されるのではないかというのだ。
横浜銀の周辺で取り沙汰されている再編談義とは、そもそも何なのか。次ページでは今回の横浜銀のトップ人事から、その再開可能性が噂される事情を読み解くとともに、横浜銀の次世代を担うキーマン2人の実名と思惑を明かす。