「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい!」
そんな思いが少しでもあるなら参考にしたいのが、92歳にして、現役総務課長としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書
『92歳 総務課長の教え』だ。
ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓と箴言が満載だ。
「世界最高齢の総務部員」として、ギネス世界記録に認定された泰子さんが、長く幸せに働く63の秘訣を手とり足とり教えてくれる。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』より一部を抜粋・編集したものです。

【92歳の現役総務課長が教える】自分の思うがままに使える「自家薬籠中の物」の極意とは?鳴田小夜子(KOGUMA OFFICE)

毎朝20分かけて新聞の見出しをチェック

私は毎朝20分かけて、新聞の見出しをチェックしています。そして、わからない言葉に出くわしたら、意味を調べるようにしています。最近では、聞いたこともないような横文字や単語が、そのままビジネスで使われるようになっています。たとえば、「5G」「DX」「GX」といった単語は、5年前にはほとんど目にしなかったものです。

昔は知らない単語は辞書を引けばわかりましたが、5G、DX、GXといった新しい単語は古い辞書には載っていません。その点、スマホやパソコンなどのネット検索は、どんなに新しい言葉でも、たちどころに意味がわかります。

人に尋ねられることを想定して理解度を深めておく

ちなみに私は、辞書とネットの二刀流で検索しています。大事なのは、辞書を引いたりネット検索したりして、意味を知っただけで終わりにしないことです。それでは、まだ自分の血肉になっていないからです。

古いいい方をさせてもらうと、自分の薬箱に入っている薬のように、自分の思うがままに使える「自家薬籠中の物」になっていないのです。

隣の席に座っている同僚から、「なぁ、5Gって何?」と聞かれたとして、「私も最近知ったんやけど、それは新しい通信規格でたくさんの情報が一度に送れるから……」と優しい言葉で説明できるようになってこそ、はじめて血肉となり、自家薬籠中の物になったといえると思うのです。実際は、誰かから聞かれることがなかったとしても、仮に意味を問われたら、どのように解説するかを考えながら理解を深めておく。それによって、いっそう学びが定着しやすくなります。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』より一部を抜粋・編集したものです。