「お金は欲しいけど、仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、お金のために働くのはイヤだ」「定年まで働くなんて考えられない!」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、「お金」にも「時間」にも「場所」にも縛られず、好きなことで楽しみしながらお金を得て、自ら実践している人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は
『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【20代で1億円を貯めた元会社員が断言】仕事をサボれない真面目な人は自覚すべき…“経済的自由”を最短最速で獲得するため絶対に欠かせないことイラスト:伊藤ハムスター

あなたは「自分の時給」を把握しているだろうか?

【前回】からの続き

続いて、「自分の時給の算出方法」について、考えてみましょう。

■自分の時給の算出方法
時給=日給÷1日の労働時間
 日給=月給÷1か月の労働日数
 1日の労働時間=勤務時間-休憩時間

「労働時間」は、会社にいる勤務時間から休憩時間を引いたものです。「休憩時間」は、お昼休みの時間だけでなく、トイレ休憩、ネットサーフィンをしている時間、おやつを食べる時間、スマホゲームをやっている時間、タバコ休憩、“空アポ”の時間など、仕事をしていないすべての時間を含めます。

会議と会議の間のスキマ時間や、ちょっとした息抜きの時間など、仕事で何かを生み出していない時間も休憩時間に入れてください。

■自分の時給の算出方法(会社員の場合)
(例)10時から19時まで働いて月20日勤務・給料(手取り)40万円
 ◎1日の休憩時間:お昼休み1時間、ネットサーフィン1時間、そのほか休憩0.5時間
 ◎1日の実労働時間:6.5時間
 ◎日給:40万円÷20日=2万円
 ◎時給:2万円÷6.5時間=約3000円

個人事業主の時給を計算してみよう

自分の時給が算出できたら、その金額未満の仕事は可能な限りアウトソースするように心がけるとよいでしょう。たとえば、あなたが時給3000円の場合、時給1000円で頼める仕事はすべてアウトソースして、その分の時間をほかの仕事に費やしたほうが合理的です。

個人事業主の場合は、自分の労働時間(実際に収入につながる仕事をしている時間)をできるだけ正確に把握するのがポイントです。

仕事をしている時間の合計と、事業から得られる「可処分所得」がわかれば、おおよその時給が算出できます。可処分所得は「収入」から、仕事に必要な「経費」や税金、社会
保険料などを引いた金額です。

仕事をアウトソースしたほうが“これだけお得”

個人事業主やオーナー経営者は、経費と私的な出費の境界線が曖昧な人も多いため、「この出費がないと売り上げが立たない」というものだけを「必要経費」に計上して考えてみてください。

■自分の時給の算出方法(個人事業主の場合)
(例)毎月の売り上げ100万円、必要経費30万円、毎日の実労働時間5時間、月稼働25日
 ◎1日の実労働時間:5時間
 ◎1日の可処分所得:(100万円-経費30万円)÷25日=2万8000円
 ◎時給:2万8000円÷5時間=5600円

たとえば、この例の時給5600円の個人事業主が、1時間2000円の家事代行サービスに、1回あたり3時間の家事を毎月5回アウトソースするとします。

●自分で家事をやった場合の月間コスト
 時給5600円×3時間×5回=8万4000円
●家事を1時間2000円でアウトソースした場合の月間コスト
 1時間2000円×3時間×5回=3万円
★月間コストの差額:5万4000円

自分で家事をやるより、アウトソースしたほうが毎月5万4000円分の経済的メリットを得られる計算になります。

経済的に“合理的な判断”をする

このように時給が高い人であればあるほど、時間単価が低い仕事をアウトソースすることで得られる経済的メリットは大きくなります。アウトソースできる仕事はアウトソースして、その分浮いた時間で仕事をしたり人生を楽しんだりしたほうが幸福度は増しますし、「本当の自由」に近づくことができます。

このように、自分の時給を把握することで、「やるべきこと」「やるべきではないこと」が明確になり、経済的にもより合理的な判断をすることができるようになります。

「あなた自身の時給」を計算してみよう

では早速、あなたの時給を算出してみましょう。

■あなたの時給を計算してみよう
 1か月の労働日数
 1か月の可処分所得
 1日の可処分所得
  ②1か月の可処分所得÷①1か月の労働日数
 1日の実労働時間
◎あなたの時給は…
  ③1日の可処分所得÷④1日の実労働時間

※本稿は『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。