企業による雇用の流動化が進む中、企業選び以上に職種選びの重要性が高まっている。いまホットな職種とは一体何なのか。特集『出世・給与・人事の新ルール』(全10回)の#2では、転職サイト「doda」のデータを基に、職種別平均年収ランキングと、年収帯ごとの比率の一覧表を作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
日本型雇用は崩壊秒読み
職種選びがますます重要に
人事を取り巻く環境はいま、大きく変化している。富士通や日立製作所、三菱ケミカルグループなど名だたる企業で進められているのが、「ジョブ型」雇用の拡大だ。年功序列や終身雇用を前提に職務や勤務地が限定されない「メンバーシップ型」から、(職務や職種が)限定される「ジョブ型」へのシフトが加速しているのだ。
また、大企業で大規模な早期退職の募集が相次いでいたり、サントリーホールディングスの新浪剛史社長の「45歳定年」発言が大きな論争を生んだりするなど、もはや長期安定雇用の崩壊は秒読み段階に入っている。
これからの時代は、どの企業に勤めるかではなく、「何を仕事にするか」がより重要になってくる。だからこそ、仕事内容に直結する「職種選び」はキャリアにおいて特に肝心になるだろう。
果たして、将来有望な職種とは何なのか。今回、ダイヤモンド編集部では、パーソルキャリアが運営する転職サイト「doda」の登録者データを基に、全144の職種別に平均年収ランキングを作成した。
次ページでは、平均年収ランキングとともに、各職種の平均年収の増加額の一覧をお届けする。
さらには平均額だけでは見えづらい高年収職種を表す、「1000万円プレイヤー」の比率を併せて公開する。有望な職種が一目で分かること間違いなしだ。