「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。新刊『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!
手数料を節約しよう
アメリカの利上げがきっかけで各国の金利が急上昇しています。そんな中、唯一、金利があがらない国が日本です(2022年8月末時点)。相変わらず低金利のままなので、預金しても利息がつきません。そんな背景から、銀行の送金手数料無料プログラムは、ありがたいサービスの1つとなりました。新生銀行や住信SBIネット銀行、ソニー銀行や楽天銀行など、ほとんどのネット系銀行には、取引ランクに応じた送金手数料無料プログラムがそろっています。
5つのメリットがあるコード決済アプリ
ネット系銀行の送金手数料無料プログラムと並んでありがたいのは、コード決済アプリの無料送金システムです。コード決済アプリとは、PayPayや楽天ペイ、d払いやau PayのようなバーコードやQRコードを使った決済アプリです。
コード決済アプリのメリットを整理すると、概ね次の5点に集約されます。
1.買い物の支払いに手間暇がかからないこと(簡単キャッシュレス)
2.買い物する際にポイントが貯まること(ポイント還元)
3.簡単に送金できて、送金手数料がかからないこと(送金手数料無料)
4.取り立ても簡単にできて、取り立て手数料がかからないこと(取り立て手数料無料)
5.名前や電話番号などを知られずに送金や取り立てができること(匿名性)
買い物に関しては、クレジットカードやプリペイドカードなどにも、「1」と「2」のメリットがあります。でも、送金と取り立てに関する「3」~「5」のメリットは、コード決済アプリにしかありません。このメリットのおかげで、副業などでの代金取り立てのハードルが一気に下がりました。
そこで今回は、送金と取り立てに関する3つのメリットを中心に、ユーザー数が一番多いPayPayを例にとって、解説してまいります。
無料で送金できるコード決済アプリ
銀行で送金する場合には、一般的には送金手数料がかかります。取引ランクに応じて送金手数料が無料になるプログラムもありますが、回数制限がつきまといます。
ところがコード決済アプリでは、無料送金に回数制限がありません(2022年8月末時点、PayPayの場合)。送金方法についても、「QRコードでの送金」「携帯電話番号での送金」「IDでの送金」「受け取りリンクでの送金」など、いろいろなバリエーションがあります。
このように、回数制限なしで簡単に無料で送金できるので、わが家では家族間のお金のやりとりを現金ではなくPayPayを使って行なっています。家族に買い物を頼むとき、夫や子どもにお小遣いを渡すときなど、現金を使わずに資金移動ができるわけです。現金を使わないので、お互いに離れた場所に居ても、瞬時に資金移動できます。
副業での代金取り立て、わりかんも、手数料無料
送金機能以上に便利なのが、手数料無料の請求機能です。わりかんする場合に請求機能を使うと、簡単に精算ができます。マイコードのスキャンや携帯電話番号の入力などにより、瞬時に精算できるのです。
特に、副業している人にとっては、この請求機能がとても重宝します。たとえば副業でコンサルティングやカウンセリングをしている人、ブログやホームページの作成代行や営業代行をしている人などは、どうやって代金を取り立てればよいのか、悩むことがあると思います。そんな時に、この請求機能が役立つのです。
具体的には、相手のID・表示名・電話番号のいずれかで検索すれば、アプリで簡単に取り立てできます。あるいは、マイコード(QRコード)に請求金額を入れて、そのリンクをメールやラインなどで送って取り立てることもできます。
名前や電話番号などの個人情報を隠せる
コード決済アプリのメリットの3つ目は匿名性です。サラリーマンの場合、副業を会社に知られたくないので、名前や電話番号などの個人情報を開示したくはありません。
この点、コード決済アプリでは、名前や電話番号を使わずに、IDや表示名、QRコードや受け取りリンクでの精算ができるので、匿名性を維持できます。
デメリットもありますが、ほとんどは解決できます
もちろん、いいことばかりではありません。デメリットもいくつかあります。たとえば、請求相手が同じアプリを使っていないと、送金も取り立てもできません。これについては、PayPayの登録ユーザーは5000万人以上なので、社会人の4人に3人はPayPayを使っている計算になります。したがって約75%の確率で、コード決済アプリを使った無料での代金決済ができることになります。残りの25%については、相手と同じアプリを導入したり、EメールタイプのAmazonギフト券で代用する裏技を使えば補えます。
銀行口座に出金する際に100~220円の出金手数料がかかることもデメリットの1つです。
でも現実には、さほど心配はいりません。なぜなら、コード決済アプリはデビットカードのようなものだからです。コード決済アプリを使っている人は、日頃の買い物でもコード決済アプリを使っているはずです。そうであれば買い物に使えばよいだけなので、あえて現金化する必要はないはずです。
もし、どうしても現金化する必要が出てきた場合には、楽天ペイなら楽天銀行、PayPayならPayPay銀行を使えば、無料で出金することもできます。
お金を取り立てることへの抵抗感が和らぎます
このように、コード決済アプリを使うと、買い物以外についても資金決済・資金移動が簡単になります。特に副業しているサラリーマンにとっては、最難関の1つだった取り立てが簡単になるので、その意味では神アプリと言えるかもしれません。
令和を生きる日本人にとっては、本業以外に2つ目の稼ぎ口を作る生き方(稼ぎ口二刀流)が不可欠になります。しかし、給料が自動的に振り込まれるサラリーマンにとって、顧客から直接お金を取り立てる行為には、なんとなく抵抗を感じてしまいます。それが原因で副業に踏み切れない人も多いと思います。
でも、コード決済アプリを使えば無料ですし、取り立ての手間暇もかからないので、心理的なハードルが低くなります。
そこで手始めに、コード決済アプリを使って取り立てをする練習から始めてみてはいかがでしょうか。副業での稼ぎが0円の人が1円稼ぐまでの最初の「ゼロイチ」こそが最難関です。ですから初めての副業は、1円でも構いません。コード決済アプリで1円→10円→100円と徐々に金額を上げて請求し、取り立てる訓練を積み重ねれば、副業で稼ぐことへの抵抗感も薄れていくはずです。
*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。