『税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門』『改訂版 一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』など著者累計54万部、大ベストセラーの著書がある竹川美奈子さんが、5年ぶりに改訂版『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』を上梓。
本書では、iDeCoのメリットや留意点、商品を選ぶポイント、金融機関の選び方など紹介。まだ加入していない人はもちろんのこと、加入している人にも出口戦略など有益な情報が盛りだくさん。本連載では、老後のお金に不安を抱えている人に向けて、お届けしていきます。

iDeCoで効率的に資産をふやせる「税金」のからくりPhoto: Adobe Stock

運用している間の「利益」に税金はかからない

 iDeCoは原則60歳まで引き出すことができないので、長期で運用していくことになります。その間の利益(預金の利息や投資信託を解約したときの利益など)はすべて非課税になります(*1)

 例えば、ふつうに銀行の預金に預けると利息に対して20%の源泉税が徴収されますし、投資信託についても解約したときに利益がでると通常は約20%の税金が差し引かれます(*2)。

 ところが、iDeCoの口座内で運用している資産については、運用中に得られる利息や値上がり益などがすべて非課税となります。そのため、本来税金として差し引かれるはずのお金までそのまま再投資でき、効率的に資産をふやせるというわけです。

*1 現状は非課税。運用資産に対して年率1.173%が課税される特別法人税は2023年3月末まで課税が凍結されています。過去には課税停止の延長措置を繰り返しています。
*2 復興特別所得税が付加されることにより、2013年1月1日から2037年12月31日までの
25年間は20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)となります。

**本連載は、『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい!「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』より一部抜粋、編集したのものです