ビジネスパーソンの悩みの多くは人間関係に由来するものではないだろうか。現在、この問題をはじめ、仕事にまつわる多くの悩みを圧倒的な説得力をもって解決することで人気なのが、プロデューサー・佐久間宣行さん初のビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』だ。ここでは本書から佐久間氏が提唱する仕事術の一部をお届けする。
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会議後の「5分」で差をつけろ
僕はとにかく忘れっぽい。日常生活でも失敗ばかりだ。
だからこそわかるのだけど、会議で前回の打ち合わせを踏まえたアイデアを出してこない人や、まるでピントの外れたプランを持ってくる人は、やる気がないのではなく、純粋に「前回の内容を忘れている」のだと思う。
次回の打ち合わせが1週間後にあるとして、打ち合わせ直前に準備しようとするから大事なポイントが頭から抜け落ちてしまう。
直前に慌ててはいけない
会議の内容なんて、どれだけその場が盛り上がっても、2~3日あれば忘れてしまう。
だから会議が終わったら、直後に要点を整理して、その場で解決できる問題や出せるアイデアはアウトプットしてしまおう。
仕事は勉強と一緒で、テスト直前に慌てて教科書を開くより、授業直後の復習に力を入れたほうがずっと効率的なのだ。
「Googleカレンダー」を活用する
自分がリーダーの立場だと、プロジェクトの進行中、「前回の打ち合わせはなんだったんだ……聞いていなかったのか……」というような提案を持ってこられると、やっぱりがっかりする。
そんなことで信用を損なわないためにも、打ち合わせ後の「振り返り」は大切にしたい。
ただ、リモート会議が増えて打ち合わせの数そのものが増えたことで、振り返りにあてる時間がない状況も増えてきた。
そういうときは、会議の後半で整理も同時進行させてしまう。
僕は会議の終盤になると、Googleカレンダーのメモ欄にその日の要点と次の会議に達成すべきこと、次回までに自分がやっておくことを書き留めるようにしている。
それだけでも会議の成果は全然違う。
1週間後の評価を上げる
ちなみに、議事録や資料もすべてメモ欄に貼りつけると、「あの資料どこにいったかな」とパソコンの中を探し回る手間がなくなる。
会議直後の5分間のひと手間が、1週間後の自分の評価を変える。
記憶力を過信せず、「忘却曲線」が下がりきるその前に、振り返る習慣をつけていこう。
きっとあなたの評価は変わるはずだ。
※本書には、この他、多くの仕事術が収録されています