サラリーマンの方で、当面はリストラや会社の倒産の危険がない人は、3カ月分を銀行の普通預金に確保。
個人事業主やフリーランス、私のような仕事の人は、6カ月分は確保したいところです。この予備資金以外はすべて投資の運用資金と考えてもいいのかと思います。予備資金と運用資金ではなく、もっと多くまとまった資金を用意してから投資をしたいという人もいます。大きな金額になれば、利幅もいいことがありますが、少ない運用資金でも早く始めて、少しずつでも資産を増やしていく方が現実的で合理的です。
でも、まだまだ「投資は十分な資金を持っている人がやるもの」という古い経済観念の意識が残っているようです。そんな投資が増えない状況を見かねて「つみたてNISA」という制度が始まりました。少しでも浮いたお金は「つみたてNISA」に回すというのは、それ自体が投資ですから、投資のハードルを下げるいい制度です。
運用資産の設計ができたら、それをどこへ投資するかも考えます。その方の年齢によっても変わってくると思いますが、私の提案は1つの個別銘柄だけに投資するのではなく、初めは投資信託のようなリスクが分散された商品に投資する方法です。