生乾き臭を防ぐには、5時間以内に衣類を乾かすことが鉄則だ。「洋服は上からどんどん乾いていき、下が一番乾きづらい。なので、下から風を当てると全体的に早く乾きます。扇風機や、サーキュレーターを使うほか、エアコンで湿度を下げるだけでも乾くスピードが変わってきます」
茂木氏は自分の衣類を乾かす際は、晴れている日でも外では干さず、4畳半ほどのサニタリールームで、サーキュレーターと除湿機がセットになった衣類乾燥機を使って乾燥させているそうだ。「天日干しは紫外線で菌を除去できる一方で、生地が色あせてしまう可能性があります。洋服を大事に使いたいなら、部屋干しがおすすめです」
すでにくさい衣類やタオル、
臭いを取るには?
洗濯ブラザーズ 著
定価1100円
すでに生乾き臭がする衣類やタオルは、どうやって臭いを除去すればよいのだろうか。臭いの原因となる菌は、熱に弱い。そのため、生乾き臭を取るために衣類を熱湯消毒する人もいるが、殺菌効果が高い半面、生地にダメージを与えてしまう。
「すでに臭いがする衣類は、大きめの容器に40度くらいのお湯を入れて市販の粉末洗剤を溶かして30分くらいつけ置きし、それから洗濯機で洗うと、臭いを除去できます」
少しの手間や知恵で洗濯物の仕上がりが変わる。洗濯物の保管の仕方に気を付け、洗濯槽の掃除を定期的に行い、たっぷりの水を使って洗濯して、5時間以内に乾かすことを徹底すれば、部屋干しでも、気温の低い冬場でも臭いの元になる菌は発生しないのだ。分厚い生地の洗濯物が増える冬に向けて、これまでの洗濯方法を見直してみてはいかがだろうか。