『週刊ダイヤモンド』12月24日・31日新年合併特大号の第一特集は「2023 総予測」だ。過去1年を総括し、翌年のゆくえを見通すという、年末年始の恒例企画だが、2022年は国内外ともに近年類を見ない大波乱の1年となった。来る23年はどうなるのか?経済はもちろん政治、社会、文化まで特集を通じて「総予測」する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

混迷の時代に突入する2023年
日本と世界の“活路”を探る

 来る2023年。景気と株価はどうなる?円安とインフレは続くのか?金利上昇や不動産暴落は起きるのか?そして、歴史に刻まれる出来事が相次いだ22年を経て、日本と世界はどうなってしまうのか――。

2023年は混迷の「新時代」に突入、日本経済の命運握る卯年の“活路”Photo:PIXTA

 年末年始におけるメディアの定番企画が翌年の「予測」だ。経済メディアにおいては、新たな1年の経済や企業の予測に各媒体が総力を挙げるのが恒例となっている。

『週刊ダイヤモンド』では年末年始の超特大特集「総予測」がそれだ。今回も企業トップやアナリスト、学者ほか多数の専門家を直撃し、23年の見通しや注目キーワードなどを徹底分析した。

 今特集を俯瞰して浮かび上がるのは、23年の日本と世界が、これまでの“前提”が崩れた混迷の「新時代」に突入するということだ。ことの発端は22年に起きた、100年先の日本史、世界史の教科書にも記されるだろう国内外における二つの歴史的事件にある。