「頭が良くなるネットサーフィン」の、たった1つのコツひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超え、代表作の『1%の努力』は45万部を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

いいネットサーフィンのコツ

 みなさんは、どのように情報をインプットしているでしょうか。

 さまざまなメディアがありますが、おそらく「ネットサーフィン」がほとんどでしょう。

 知りたいことを検索ワードに入れて調べて、一番上に出てきたものを信じているはずです。

 あるいは、SNSにたまたま流れてきたものを信じているかもしれません。

 ただ、そういうインプットをしても、残念ながら「頭が良くならない」んですよね。

 ということで、インプットのコツについて説明してきましょう。

そのイライラが、頭を悪くする

 メディアの情報は、いい部分と悪い部分があります。

 先に悪い部分をいうと、「いかにセンセーショナルか」「いかにわかりやすいか」を最優先しているところです。

 あまり深く知らなくても、「そういうことか!」と、わかったフリができるように編集されたり、テロップが入ったり、タイトル操作がおこなわれているんですよね。

 それを鵜呑みにすることで、「マイナスイオンがいい」「水素水がいい」みたいなことを信じてしまうわけです。

 私たちが「結論は何?」「けっきょく何が言いたいの?」と、イライラしてしまう結果、わかりやすくて驚きのあるものが「あたかも正解のよう」に提示されます。

 それは見抜いていかないといけないと思うんですよね。

思考を止めるな

 というわけで、インプットのコツは、簡単です。

「結論」に飛び付かず、その「理由」や「根拠」、「データ」のほうを情報だと思うことで、真実を見抜いたり、正しいインプットができるようになります。

「ゴマが体にいい」という結論を見たときに、それで考えることを止めないことです。

「なぜいいのか?」「どんな成分がいいのか?」「どういう研究結果が出ているのか?」という部分を、ちゃんと追ったり、覚えておいたりすればいいんですよね。

 そうすれば、次からは自分が「根拠を出しながら同じ結論を導き出せる」という状態になれます。

 それが一般的に言われる「頭の良さ」なのだと思います。

 ということで、記事はタイトルだけでなく「理由」まで読みましょう。本もタイトルやオビを見て判断するのではなく、ちゃんと最後まで読みましょう。

 やることは、いたって単純なんですが、多くの人ができていないことですからね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。