『あなたはもう、自分のために生きていい』の著者であるPoche(ポッシュ)さんは、人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーです。2021年から始めたTwitterでは、日々、生きづらさに悩む人に向けて、今よりラクに生きる方法と生きづらさの原因を伝える発信をし、わずか1年でフォロワー2万人以上を集めました。また、カウンセリング後には「自分に自信を持てるようになった」「人との距離感に悩まなくなった」「自分らしさがわかってきた気がする」など感謝の声がたくさん寄せられています。
そんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、少しでも生きやすくなるためのヒントを紹介してもらいます。
(※本稿は特別な書き下ろしです)
「マイペース」で生きてはいけませんか?
みんなと協力して、わいわい話しながら
「何か」を作るのが得意な人がいる。
ひとりでコツコツと、自分なりのペースで
「何か」を作るのが得意な人もいる。
「みんな一緒」がいいとされる環境の中では
後者の「ひとりでコツコツと~」タイプは苦労する。
自分らしく生きようとするだけで周囲から批判され
次第に自分を出せなくなる。
* * *
「みんなと違う」に悩む人たち
生きづらさの原因は、過去の親子関係だけにあるのではありません。
日本全体の雰囲気や時代の傾向が、悩みの原因になることもあります。
特に日本においては、集団生活において個性を持つことのメリットよりデメリットのほうが大きく、「みんなと違う」というだけで悩みを抱えやすいのです。
●「みんな仲良く」を強いられる学校生活
学校生活では、「みんな仲良く」「みんなと一緒」を求められます。
得意な教科のプリントが早く終わったにもかかわらず「みんなが終わるまで待ってて」と言われ、「つまらないなー」と時間を持て余してきた人もいるかもしれません。
給食が完食できず、休み時間まで一人で食べさせられたり、残すことを酷く怒られたりした人もいるでしょう。
みんなと違う意見・行動をするだけで、「変わってる」「普通じゃない」「変」などと不本意なレッテルを貼られてしまうこともあります。
「違う」は「認められる」になるかもしれない
ですが大人になった今、過去の学校生活では認められなかった部分が認められるかもしれないのですよ。
学校や会社では認められない部分が、別の場所(趣味やゲームなどのコミュニティ)では喜ばれることもあります。
誰も認めてくれなかった部分を「私は好き」「面白い!」「いいね」と快く受け入れてくれる人に出会うこともあります。
●「自分らしさ」は武器になる
あなたが「素敵だなぁ」「こんなふうに歳を重ねたいな」と感じるのは、どんな人ですか?
おそらくその人は「なんとなく生きてきた人」ではなく、「自分らしさ」を持っている人なのではと思います。
もしそうなら、あなたの「自分らしさ」も、そろそろ出してもいいのではないでしょうか。
子どもの頃は悩みの種だった「みんなと違う部分」が、大人になった今「自分らしさ」という武器になるかもしれませんよ。