新成人の人口
18~20歳の合計は341万人
成人年齢引き下げの民法改正における経過措置のため、令和5年1月1日の「新成人」は、この日までに18~20歳を迎えた人すべてが含まれる。
総務省統計局の発表によれば、18歳は112万人、19歳は113万人、20歳は117万人で、合計341万人。それぞれ前年よりも2万人減、5万人減、6万人減となっており、少子化が顕著であることがわかる。
総人口に占める新成人の割合は、18歳=0.89%、19歳=0.90%、20歳=0.93%といずれも1%を切っている。2000年には1.29%だった新成人の割合は、2011年に初めて1%を切ってから、ほぼ横ばい状態が続いている。
若者の数が減るのと比例するように、成人の日の式典はお祭りイベント化していくような印象がある。特に、毎年のように話題になるのが北九州市の記念式典だ。
今年も真っ赤な袴に羽根の付いた名前入り扇子、金やピンクに染めたリーゼント、白塗り、レインボー柄のストールなど、これでもかというほど派手な格好をした新成人の姿がテレビや新聞で報道された。朝日新聞の記事(北九州市で新成人祝う「二十歳の記念式典」「ど派手」な参加者も/1月8日)の中では、この日のために働いて貯金をし、衣装代に60万円をかけたという男性や、高校3年生の頃から衣装準備を始めたという女性の声が紹介されていた。
今回、北九州市は例年通り、20歳を対象に式典を行ったそうだが、これだけ準備に時間をかけている地元民がいることを考えれば、そう簡単に「今年からは18歳」とはいかないだろう。