【最新の認知症治療を実践する脳のカリスマが30年超の長寿研究から導いた幸せな生き方】かつて100歳ブームを巻き起こした『100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング』の著者で医学博士・白澤卓二が、人生100年時代が現実になった今をよく生きる方法をまとめた『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』が完成。現在の脳のパフォーマンスを上げて、将来寝たきりや認知症にならずに長寿を目指し、人間の限界寿命とされる120歳まで生きる方法を提示します。

【認知症専門医が驚いた】100歳以上の長寿者が食べ続けた伝説の卵レシピとは?Photo: Adobe Stock

生涯現役で101歳! スキーヤー・三浦敬三さん直伝! 酢卵の長寿ドリンク

 三浦敬三さんは晩年まで山に登り続けていたこともあり、丈夫な骨を保つためにカルシウムを積極的にとっていました。1パックの卵を大きな密閉容器に並べてりんご酢を注いで、酢卵を作るのを見せてもらったことがあります。

 卵を殻ごと酢につけると、殻に含まれているカルシウム成分が溶け出して殻が柔らかくなります。5日ほど置き、柔らかくなった殻を取り除いて、卵と酢を混ぜたものが酢卵です。

 この酢卵に、きな粉やごまなどを入れて飲む。敬三さんがテレビ番組「徹子の部屋」に出演したときに酢卵と牛乳、ヨーグルト、きな粉、黒ごま、蜂蜜で酢卵ドリンクを作ったらとても話題になって、一時期、芸能人の間で流行っていましたね。おいしいかと聞かれると、そこは……という感じではありますが。

●作り方 *1個で作ってみよう!
①水でよく洗った生卵をコップに入れて、卵が浸る程度にりんご酢を注ぐ。ラップでフタをして常温で5日ほど置く。
②殻が柔らかくなったら殻を取り除く。
③酢と生卵を混ぜる。
④好みで牛乳、ヨーグルト、きな粉、黒ごま、蜂蜜などを混ぜて飲む。

●アドバイス
卵はできるだけ質のよいものを使い、水でよく洗う。洗剤を使うと卵の殻にある気孔から洗剤成分が混入する恐れがあるので注意! 卵の賞味期限内に飲み切れる量を作ると安心。

本原稿は、白澤卓二著『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』からの抜粋です。この本では、科学的に脳を若返らせ、寿命を延ばすことを目指す方法を紹介しています。(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長・医学博士・医師 白澤卓二
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。