【最新の認知症治療を実践する脳のカリスマが30年超の長寿研究から導いた幸せな生き方】かつて100歳ブームを巻き起こした『100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング』の著者で医学博士・白澤卓二が、人生100年時代が現実になった今をよく生きる方法をまとめた『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』が完成。現在の脳のパフォーマンスを上げて、将来寝たきりや認知症にならずに長寿を目指し、人間の限界寿命とされる120歳まで生きる方法を提示します。

【認知症専門医考案レシピ】115歳まで生きたオランダ人女性が食べていたものを日本風アレンジPhoto: Adobe Stock

にしんとオレンジを食べ続けて115歳! オランダ人女性・シッパーさんの食事

 115歳まで生きたオランダ人の女性、シッパーさんが毎日食べていたのは、にしんと生のオレンジです。どんなふうにして食べていたかまではわかりませんが、日課のように食べていたそうです。

 にしんがよく獲れるオランダでは伝統的に、生のにしんを塩漬けにしたものや、酢漬けにしたものが食べられています。オランダ人のシッパーさんが、毎日食べていたのも不思議ではありません。

 シッパーさんがにしんとオレンジを食べていたことは有名で、にしんとオレンジが長寿によいのか、たまたま長寿のシッパーさんが食べていたのかが議論されることもあります。115歳で亡くなったときに脳も体も若々しかったことは確かなので、あやかって食べてもよいと思います。

シッパーさんの食事を日本風にアレンジ、いわしとレモンのマリネ

 生魚に含まれているEPAはよい油で、記憶力を維持する効果や、血栓を防ぐ作用、抗炎症作用、免疫調節作用などがあります。日本ではにしんの代わりに新鮮ないわしやあじなどを食べてもよいかもしれません。あるいは、西日本で「ままかり」と呼ばれているニシン科の魚は酢漬けにされることが多く、シッパーさんが食べていたにしんに通じるものがあります。手に入るなら試してはいかがでしょうか。おいしすぎてまま(飯)がなくなり、近所でまま(飯)をかり(借り)て食べることが語源だそうですよ。

 オレンジを日本で食べようとすると輸入のものになってしまうので、防カビ剤などの化学薬品が心配です。国産のみかんやレモン、できれば無農薬栽培のものを皮ごと食べるとよいと思います。

●作り方
刺身用いわし(刺身用あじなどの青魚で代用可)と、国産レモンの輪切りを塩、ワインビネガー、レモン汁、エクストラバージンオリーブオイルでマリネする。玉ねぎの粗みじん切りと一緒に食べる。

●アドバイス
レモンには解毒作用があるので、薄く輪切りにして皮ごと食べるといいですよ。本原稿は、白澤卓二著『長寿脳──120歳まで健康に生きる方法』からの抜粋です。この本では、科学的に脳を若返らせ、寿命を延ばすことを目指す方法を紹介しています。(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長・医学博士・医師 白澤卓二
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。