3つのアウトプット

 自らが新規の顧客を獲得するためのアウトプットの方法はいろいろありますが、大別すると「インターネット」「インターネットを組み合わせた既存のマーケティングツールの活用」「リアルな場でのネットワーク」の3つとなります。 それぞれの効果から説明します。

 1つ目のインターネットは言わずもがなですが、自社のサイトやブログ、facebookといったものになります。こうした手段の活用により、自分の強みを多くの人にアピールすることが可能となり、その結果、強みを持った人が成功しやすくなったと言えるでしょう。

 2つ目のインターネットを組み合わせた既存マーケティングツールの活用は、インターネットの活用だけではバーチャルなコミュニケーションに終わり、関係が脆弱なままになりがちです。それにリアルな場でのコミュニケーションを組み合わせることによって、関係を強化することが可能となります。

 既存のマーケティングツール単体としては、効果を上げるのはなかなか難しいのですが、インターネットと組み合わせていくと大きな効果を期待できます。

 3つ目のリアルな場でのネットワークは、実際に打ち合わせや会合など、人と接する機会に自分の差別化ポイントをいかにアピールしていくか、そこでのアウトプット方法になります。

 ここで、重要なのはアウトプットの優先順位です。この連載でも再三お話させて頂いている通り、時間は全ての人に平等に与えられているわけですから、人よりも効果的なアウトプットを行うには優先順位をつける必要があります。優先順位は上記の図の通り、①インターネット→②インターネットを組み合わせた既存のマーケティングツールの活用→リアルな場でのネットワークです。

 これまでの説明のとおり、インターネットを効果的に活用することにより、どんなニッチな分野でもそれを求めている人にリーチする可能性は圧倒的に高くなります。あなたが上手く自分のビジネスモデルを作ったのであれば、それを求めている「より多くの人」に知ってもらうことが、その分野でのパーソナルブランドを確立する近道となります。そして、②知ってもらった人に対して既存のマーケティングツールを活用してより詳細を知ってもらい、最後にリアルな場でのネットワークを構築する行動に出るのが最も効果的です。

 なかなか仕事に繋がらないのに「常に忙しい人」は、この順番が全く逆になっている傾向があります。