つまり、何か仕事につながるのではないか…と様々な交流会に参加をするのですが、その交流会で仕事に繋がるということは確率的にはかなり低くなります。誤解のないようにいえば、交流会に参加をすることそのものが悪いわけではありません。リアルな交流会に出席することは人脈を作っていく上では、とても大切なことです。重要なのは、優先順位です。つまり、交流会に参加をするあまりに、自分を知ってもらうインターネットでの発信やマーケティングツールの見直しなどが疎かになってしまうことを避けなければならないということです。片っぱしから交流会に参加するあまりに、インターネットで情報を発信出来ないというのは非常にもったいないことなのです。
今回、このアウトプットを効果的に駆使している例としてご紹介するのは、上手く差別化された情報をインターネットで発信しながら、リアルの場へと繋げることで、多くの方との信頼関係を構築しているファイナンシャルプランナーの木和田雅朗です。アウトプットという点を意識しながら読んでみてください。
事例:進学費用プランナーとしてパーソナルブランド構築
大阪市住吉区に「FP事務所らいふ工房」を開業している木和田雅朗さんは、自らを「実務家FP」と名乗るファイナンシャルプランナーです。木和田さんが実務家FPと名乗る理由は、銀行員や保険販売人のように金融商品を販売する目的ではない、執筆や講演を主とする評論家でもない、実際に個人あるいは企業のファイナンスを担当することをメインの業務としているFPだという自負があるからです。
そのスタンスは「らいふ工房」というネーミングにもよく表れています。英語のライフには生命、人生、生活などいろいろな意味があり、「らいふ工房はお客様の人生を一緒に作る工房なのです」と木和田さんは言います。
預貯金や資産の運用、保険の設計や見直し、住宅の購入やローンの計画、資金作りなどの相談をお客様から受け、アドバイスをしたり具体的な資金計画を立案します。個人のお客様の生命保険や住宅ローンの相談が多いのですが、それとは別に木和田さんの取り扱い分野には大きな特長があります。それは進学費用の相談です。
2年ほど前から高校や大学で進学費用や奨学金についての講演や相談会を受け持つ機会が増え、今では教育費の専門家FPとの評価も立ちつつあります。
公立高校で「学費プランのたてかたと進学費用対策の い・ろ・は」というテーマで100人を超える保護者に講演したり、進学相談会で事前予約した高校3年生の個別相談に乗ったりという活動です。内容は学費プランの立て方や奨学金、教育ローンの利用法です。そこからお母さんや高校生本人が個人的な木和田さんの顧客になったケースも多く、全体に40代女性利用者が増えました。