誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】一度上げた生活レベルを落とせない人の共通点

生活レベルを
下げられない原因

「一度生活レベルを上げると元のレベルに戻すのは難しい」「一度ぜいたくの味を知ってしまうと元には戻れない」なんてことがいわれますが、これはちょっと違うんじゃないかと思うんです。生活レベルを落とせないのではなく、自分のまわりにいる人の生活レベルに合わせてしまっていることが原因だからです。

自分と他人を比べるということは、よくありますが、他人の生活レベルも比較して、なんとなく「同じようにしたい」「同じようにしなければいけない」と漠然と思いがちだったりします。自分自身に同調圧力をかけているような状態です。

人間関係をかえれば
生活レベルを下げられる

日ごろの人間関係のレベルに自分自身を合わせようとする意識が働いて、なんとなく生活レベルが上がってしまう。だから、そういう自分のまわりの人間関係をかえてあげれば、生活レベルは下げられると思うんですね。

もし、一度上げてしまった生活レベルを維持するのが苦しいということであれば、思い切って現在の人間関係を見直してみてください。いまの人間関係において、まわりと同じじゃないと安心できない心理が働いていると思うんです。

安心感を得られる
人間関係を再構築する

自分にとっては、ちょっと背伸びした贅沢な暮らしから脱却して、もう少し質素でシンプルな暮らしをしたいなら、そういう生き方をしてる人の話を聞いたり、いろんな価値観の人の話を聞いたりするところからはじめてみる。

そうすることで「自分らしくいられる」という安心感を得られる人間関係を少しずつ築いていけば、おのずと生活レベルはかわってきます。まわりの人と合わせないと落ち着かないという人間の性質を逆手にとるということでもあります。

そういうときにはFacebookやTwitter、Instagramなど、表面的に華やかなにみえがちな他人の暮らしには、なるべく触れないようにすることをおすすめします。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。