新たな習慣を身につけたいなら、「食前に○○する」「入浴後に○○する」などと、既存のルーティーンに追加するとよい。社会人の場合は、朝食前や入浴前後など、仕事の関係で時間がズレても影響を受けないルーティーンとリンクさせるのがコツである。
◇「マトリクス計画表」を活用する
タスクを習慣化する際には「マトリクス計画表」が有効だ。日付をタテに書き、それぞれの日にやるべきタスクをヨコに書いていく。この表をよく見るところに貼っておき、それぞれのタスクをやり終えたら、その日のマス目をマーカーなどで塗ろう。自分の努力が「見える化」されて、継続の大きなモチベーションになる。
この表には、タスクにすぐ着手できるというメリットもある。あらかじめ計画を立てておくことで、「今日は何をやろう?」などと迷うことなく、席についてすぐタスクに取りかかれるのだ。試験の直前などに「不安で何も手につかない」といったこともなくなる。
◆集中できる環境をつくる
◇スマホから離れる
私たちの脳は、同時に複数のタスクを処理できない。本を読んでいるときにスマホの通知音が鳴れば、本への集中が途切れてしまうのは当然だ。
受験やスキルアップのために行うタスクは、重たい石を転がすようなものである。最初に転がしはじめるときは一生懸命に力を入れなければならない一方、一度転がり出せば、さほど力を入れなくても転がり続けてくれる。
スマホの通知などに気を取られてタスクを中断するのは、せっかく転がった重たい石をわざわざ止めるようなものだ。石を再び転がしはじめるには大きなパワーが必要になる。せっかく集中状態に入ったなら、決してその状態を中断させてはならない。
集中力を途切れさせないために、スマホとは物理的な距離をとろう。電源を切ったり、別の部屋に置いておいたりするとよい。