◇図書館や自習室を利用する

 カフェで勉強したり、音楽を聞きながら勉強したりするのは、わざと気が散る環境に身を置いているようなものだ。集中したいなら、こうした場所を選ぶのは避けよう。

 一方、図書館や自習室で勉強するのは理にかなっている。自分の部屋には誘惑アイテムが多すぎるため、「○○という番組、明日の夜9時からだっけ?今のうちに録画しておくか」「料理の下ごしらえをしておかなければ」という気持ちがわいてきて、実際に行動に移してしまうかもしれない。その点、図書館や自習室なら、持参した教材と向き合うしかないはずだ。同じ理由で、通勤電車の中で勉強するのもおすすめだ。

 また、図書館や自習室であれば、周りの人も真面目に勉強しているだろうから、自然と集中できる。これも見逃せないメリットだ。

◇スキマ時間や早朝を「集中タイム」にする

 恵まれた環境より、制約だらけの環境のほうが集中できることもある。

 たとえば暗記は、スキマ時間でおこなったほうがよい。同じ種類のタスクに長時間取り組むのは学習効率が悪いからだ。仕事の合間に英単語集を見る、待ち時間に一問一答形式の問題集を解く、時間が空いたらスマホ教材を利用するなどすれば、思いのほか集中できるだろう。

 早めに出社して、会社の会議室で勉強する方法もある。ほかの社員が出勤していない朝のオフィスは、静かで広々としていて、贅沢なレンタルスペースのようだ。

「自宅は子どもがいて騒がしく、集中できない」という人は、時間軸をずらし、早朝に勉強するのも一つの手だ。頭がフレッシュな朝に勉強すれば、効率的に進むだろう。