ひろゆきが考える「集中が続く人の時間の使い方」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「集中してる」ように見えているだけ

 あなたは、集中力があるほうでしょうか。

 人間は生き物である限り、24時間、集中が続くことはあり得ません。

 しかし、「あの人、集中が続いているよね」という違いを感じることがあります。

 なぜ、そう感じるのか。それは、単純にその人の「集中している瞬間」しか見えていないからです。別に、その人を24時間監視して「ずっと集中してる」と思ったわけではないでしょう。あなたの前でそうしているだけなのです。

「ここぞ」で集中できる人の考え方

 では、集中できているように見える人は、どんな考え方をしているのでしょうか。

 それは、「自分の能力がどういうときに落ちるのか」を把握しているのです。

「食べたらすぐに眠くなる」
「朝起きて3時間くらいはダメ」
「17時に一気に集中が切れる」

 など、自分の集中力が切れるポイントを知っているんですよね。で、その時間帯はムダに頑張らないようにしているはずです。

 自分の苦手な時間帯やタイミングでは、集中力がいらない仕事や作業を入れるようにします。ダラダラやっても許されるようなものをそこに組みこむんですね。

 そして、また回復してきたら、「集中してやらないといけないこと」に取り組むのです。

 ただ、これを意識的、あるいは、無意識的にやっているだけです。

「時間の使い方」で決まる

 集中力で悩んでいる人は、「気合いさえ入れれば、いつでもスイッチが入る」「やる気があれば、ずっとできる」と思い込んでいます。

 その前提がそもそも間違っているのです。気合いもやる気も必要ではありません。

 自分の弱みを知った上で、「時間の使い方」を工夫するしかありません。

 そして、やっぱり「締切の設定」しか自分を動かすものはないのです。

 締切がない仕事は、永久に終わりません。僕だって、締切がないものは永遠に忘れ去ると思います(笑)。

 先日、対談したYoshikiさんが、「自分のホームページが10年以上も完成しない」という悩みがあったのですが、そこで「終わりを決めるしかない」という話をしたら、その後、無事に完成したそうです。Yoshikiさんですら、そういう悩みを持っているんですよね。

 ということで、気合いとかやる気とか言いがちな人は、まずは「締切」を決めてみてください。自分でできないなら、他人に決めてもらいましょう。すると、簡単に「集中できる自分」が作り出せると思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。