たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「勉強のマンネリ化防止」だ。

【勉強戦略】「やる気が出ない」に効く3つの特効薬Photo: Adobe Stock

「もう勉強したくない」に効く3つの特効薬

 本日は「勉強のマンネリ化」を防ぐ、あるいは、マンネリ化してしまっても解決するテクニックを紹介します。

①思い切ってOFFをとる、あるいは、週に1日はOFFにする

 四六時中勉強することは、不可能です。特に、スポーツとは縁のなかった高校生に多い傾向として、常に勉強しないといけないのではないかと思い、土日関係なく勉強し続けることがあります。

 しかし、人間は休みなく勉強し続けることは不可能です。だいたい、1か月程度は無理できるのですが、1か月以上はホルモンバランスが乱れていくことが医学的に分かっています。

 そこで、思い切って休みをとること、週に1日はOFFとすることをおすすめします。逆に言えば、週6日の勉強でも、しっかり集中して勉強すれば相当量の勉強は可能ですし、週6日の勉強でも合格できるような勉強計画を作ることをおすすめします。

②受験戦略を作る

 受験戦略があると、勉強のマンネリ化を防ぐことができます。受験戦略とは「いつまでに、どの勉強を、終わらせるのか?」という勉強のスケジュールです。というのも、「この本は5月までに覚えないといけない。だから、今月は頑張ろう」「この本は7月までに終わらせたらいい。だから、今月はゆっくりでいい」というのが分かっているからです。

「ガムシャラに頑張る!」「先生に言われた通りに勉強する!」というのは、小学生の中学受験では有効ですが、高校生の大学受験では自我を持って勉強するタイプの方が、結果的に合格していきます。

 戦略がない状態で右往左往した勉強をすると、なかなか勉強がうまくいかず、成績が上がらないため、マンネリ化し、勉強しなくなっていく傾向にあります。

③得意教科を勉強する

 受験勉強のプロとして、私は「苦手教科の克服」が重要であると、何度も何度も主張しています。しかし、「苦手教科の勉強」はハッキリ言って面倒で、あまり気分がのりません。

 そこで、気分が乗らないときは「得意教科」「好きな教科」から勉強することで、マンネリ化を防止することができます。「解ける!」「楽しい!」という自己肯定感を感じる勉強では、飽きにくいからです。

 特に志望大学の過去問をチャレンジしてみると、点数がとれても、とれなくても、ポジティブな気持ちで勉強することが可能です。マンネリ化しそうなときは得意教科の勉強をしましょう。