子どもたちが生きる数十年後は、いったいどんな未来になっているのでしょうか。それを予想するのは難しいですが「劇的な変化が次々と起きる社会」であることは間違いないでしょう。そんな未来を生き抜くには、どんな力が必要なのでしょうか? そこでお薦めなのが、『世界標準の子育て』です。本書は4000人を超えるグローバル人材を輩出してきた船津徹氏が、世界中の子育ての事例や理論をもとに「未来の子育てのスタンダード」を解説しています。本連載では本書の内容から、これからの時代の子育てに必要な知識をお伝えしていきます。

世界標準の子育てPhoto: Adobe Stock

世代を超えてコミュニケーションを取る機会を与える

「大人の話に口を出さないの!」「子どもはあっちで遊んでなさい!」と親子で集まる機会がある時、大人は大人、子どもは子どもと分けることが多いと思います。

 しかし、小学生の子どもは大人の話に興味津々です。大人の会話には積極的に子どもを交ぜてあげてください。

 欧米では誕生日パーティーなどでも大人が子どもに交ざって会話を楽しんでいます。子どもと話をすることで自立を促してあげようという気持ちがあるのです。

「こんにちはザックさん、最近サッカーの調子はどう?」と、まるで大人の友だちと接するように小学生に声をかけます。

 子どもは一人前に扱われると嬉しいのです。そして一人前の大人として会話しようと言葉づかいを意識するようになります。

「まあまあです。先日の試合は残念ながら負けてしまいましたが。リチャードおじさんはゴルフの腕前は上がりましたか?」といった会話が、日常的に交わされています。

 小学生といえども一人前の大人扱いをすることで、子どもの自立心に火がつくのです。

 特に、日本の母親は子どもを「子ども扱いしがち」なので注意してください。

 子どもを「子ども扱い」するのは、「子どもを自分の分身」だと考えているからです。

 そのため、平気で命令や指示言葉を使ってしまいます(相手が他人の子だったら「ああしなさい!」「こうしなさい!」「ダメ!」と頭ごなしに言いませんよね)。

 小学生の子どもを動かす時は、大人扱いをして「悪いけど」「すまないけど」と一言添えるとスムーズにいきます。親が敬意を持って接すると、子どもに「自立心」が育つのです。

 親子の甘えた会話から大人同士の会話へとコミュニケーション力を向上させるには「指示」「命令」を極力やめることです。

 大人同士が話をするように子どもと会話をしましょう。