「「英語を話せるようになりたい」という人にぜひ読んでほしい1冊が『5分間英単語』だ。1トピック5分のトレーニングで、日本人の英語学習に不足しているボキャブラリーを拡大し、スピーキングやリスニングなど実践的な英語力アップに役立つ1冊だ。著者は、英字新聞The Japan Times Alpha編集長を10年以上務める高橋敏之氏。一般的な英単語集には記載されていない「ニュアンス」や「実際の使われ方」を丁寧に解説した。本稿では『5分間英単語』から特別に一部を抜粋して紹介する。
getで表現できる
getの基本的な意味は、日本語でも使う「ゲットする=手に入れる、受け取る」。このイメージで捉えておけば、大きくずれることはない。ただ、一口に「手に入れる、受け取る」と言っても非常に幅広く、「~を買う」や「(教育)を受ける」など様々な使い方をする。
ここでは、「手に入れる」から派生してどんな意味で使われるのかを、例文を通していくつか見ていくことにしよう。簡単そうに見えて、意外と言えないものも多いのではないだろうか。
getの例文を見てみよう!
I like your shirt. Where did you get it?
「君の着ているシャツ、いいね。どこで買ったんだい?」
I got a phone call from him yesterday.
「昨日彼から電話があった」
I want my son to get a decent education.
「息子にはきちんとした教育を受けさせたい」
I raised my hand to get the waiter’s attention.
「私はウエーターに気づいてもらうため、手を上げた」
◆ 「attention(注目)をゲットする」から「気づいてもらう」という意味になる
Lisa got an “A” on her history exam.
「リサは歴史のテストでAを取った」
まだまだgetにはこんな使い方もある!
Ethan got a promotion and a pay raise last month.
「イーサンは先月、昇進して昇給した」
The house doesn’t get much sun.
「その家は、日当たりがあまりよくない」
Perth gets a lot of rain in the winter.
「パースは冬に雨がたくさん降る」
We got permission from the city to extend the tunnel.
「トンネルを延長する許可を市から得た」
We stood up to get a better view of the screen.
「私たちはスクリーンがもっとよく見えるように立ち上がった」
The man got six years in prison for fraud.
「その男は詐欺で懲役6年の刑を受けた」
I got a fine for speeding.
「スピード違反で罰金を食らった」
I was invited to my friend’s house for dinner and got food poisoning.
「友人の家での夕食に招かれて、食中毒になった」
◆ 「病気・けがを得る⇒病気になる、けがをする」という意味でも使う
How did you get that bruise on your chin?
「あごのその傷はどうやってできたの?」
“You have very beautiful eyes.” “Thank you. I get that a lot.”
「あなたの目はとてもきれいね」「ありがとう。よく言われるよ」
◆ get that a lotは、「そうした発言をよく得る」から「よく言われる」の意味になる
There he is! Get him!
「あいつがいたぞ! 捕まえろ!」
◆ 〈get+人〉は文脈によって「~を捕まえる、やっつける、殺す」など様々な意味で使う
□ permission(名)許可
□ extend(動)~を引き伸ばす、延長する
□ fraud(名)詐欺
□ speeding(名)スピード違反
□ food poisoning(名)食中毒
□ bruise(名)傷
□ chin(名)あご
(本稿は『5分間英単語』から抜粋・編集したものです。)