開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮されたロングセラー『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

男の子の学力の伸ばし方Photo: Adobe Stock

ウォーミングアップに百ます計算を解く

 どんなスポーツでも、本格的な練習に入る前に必ずウォーミングアップをしますね。それによって体が温まり、筋肉もほぐれて動きやすくなります。

 子どもたちが勉強に入るときには、頭のウォーミングアップが必要です。頭のウォーミングアップには「百ます計算」のような単純なものが向いています。

 百ます計算を家庭で行うときは、時間を計ってください。それによって、その子の絶対的学力とその変化がわかってきます。

 解けるスピードが速くなっていれば、それだけ集中力もアップしているということです。

 学校や塾で行われるテストでは、順位や偏差値など相対的学力ばかり見ていて、個人の絶対的学力になかなかフォーカスできません。

 しかし、重要なのは「その子なりに伸びているかどうか」ということです。

 時間を計測しながら百ます計算を行い、そのスピードをアップしていくという訓練を積むことで、その子の基礎学力は絶対的に伸びるし、親や本人もそれを実感できます。

 このように、地頭うんぬんではなく、頑張る価値が感じられるものこそ、毎日のウォーミングアップに適しています。

 ただし、百ます計算ができる集中力だけでは、ほかの子に差をつけるところまではいきません。

 できれば、二百ます計算でウォーミングアップを行えるようになりましょう。

 二百ます計算を一気にやりきれるかどうかが、1つの壁であり指標になってきます。

 もちろん、もっとハードルを高くすることも可能で、VAMOSの優秀な6年生は八百ます計算を一気にクリアします。