<解法A>
大福がX袋、パンがY袋購入したとすると、次の2つの方程式がつくれる。
3X+5Y=26
X+Y=6
連立方程式として解けば、X=2、Y=4を得る。
つまり、大福が2袋、パンは4袋購入したことになる。
<解法B>
まずは、いったん全部が大福だと仮定する。
合計個数は3×6=18となるが、合計数は26個でなければならないから、
8個の誤差がある。1袋の大福を1袋のパンに換えることで、合計個数は5-3=2個増えるので、この作業を4回行なえば、8個の誤差を埋めることができ、整合性がとれる。つまり、大福が2袋、パンは4袋購入したことになる。
さて、ほとんどの受講生は解法A、つまり方程式を使います。そこで、私がなぜこう解いたのかと理由を尋ねます。すると、諮ったように全員がこう答えるのです。
「学校で、そう教わったから」
そこで、私はさらにこんな質問をします。
「では、この解法Aはビジネスで使うことがあるかな?」
すると、彼らの答えは……
「いいえ」
私は、さらに質問を重ねます。
「では解法B、つまりツルカメ算の考え方はビジネスで使うことがあるかな?」
すると、彼らの答えは……
「……使うこともあると思います」