英語話者の大半が”非ネイティブ”になった現代。そんな時代にあわせた学習法が話題となり2013年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けているのが『英語は「インド式」で学べ!』だ。非ネイティブ同士がコミュニケーションするための「道具」として、英語史上最もカンタンになっている21世紀の「世界標準の英語」が日本人向けに解説されている。本連載では、そんな本書のエッセンスをお伝えしていく。

英語は「インド式」で学べ!Photo: Adobe Stock

日本語で言いたい表現を「英語」に当てはめる練習

 前回の記事では、動詞「find」の使い方の基本をお伝えしました。

 日本語で思いついたイイタイコトを、すぐに、「誰 find A=B」に当てはめられるように、もっと練習してみましょう!

 なにごとも「慣れるまで、繰り返して練習」することが大切です。

「すごい人だと噂には聞いていたけれど、実際会ってみると彼女は優秀だとわかった」そんな場面をイメージしてください。

 では、これも「find」で言ってみましょう。

「誰がわかったのか?」と考えたら、また「私」ですね。

「Aが=Bである」は「彼女が=優秀である」ですので、下の図ような英文のカタチになります。

「誰 find A=B」の英文のセットは、「誰はAが=Bであるとわかる」以外にも「誰はAが=Bであると気づく」「誰はAが=Bであると知る」などの意味のときに使えます。

 これを、「普段の会話」のニュアンスに置き換えると…

「そうか、AがBなんだ~」(と、私は気づいた)
「へぇ、AがBだったんだ……」(と、私は知った)

 こんなときにも「誰 find A=B」の英文のカタチで表現できるのです。

 では、これも練習してみましょう。

 たとえば、「そこは、美しい町だった」そんな場面をイメージしてください。

 ここでも「美しい」とわかったのは「私」なので、「誰」のところには「私」が入ります。

「A=B」はカンタンですね。「その町が=美しい」を入れます。

 最初の日本語が「そこは……」から始まっているからと言って、「そこは……」の部分を、一生懸命「直訳」しようとしないでくださいね。

 とにかく、「誰 find A=B」の英文のカタチに当てはめて、英文を作るのがポイントなのです。

 伝えたいこと:そこは、美しい町だった。
 1.日本語:私はその町が美しいとわかった。

 2.日英語 私 find その町 = 美しい
(日英語とは、本書内で「日本語と英語を組み合わせたカタチ」を指す言葉です)
 3.英語:I find the town beautiful.

 これは「私が行ってみて、そこは美しい町だとわかった」…そんなニュアンスの意味になりますね。

 伝えたいこと:彼は彼女がとても親切だとわかった。
 1.日本語:彼は彼女がとても親切とわかった。
 2.日英語: 彼 find 彼女 = とても親切

「彼女」は「her」になります。それから「彼:He」が主語になるので find → finds になります。

 3.英語:He finds her very kind.

 この内容も「実際に彼が彼女に会ってみると、彼女はとても親切だとわかった」という意味になります。

 実際に「~してみて(体験をしてみて)」というニュアンスが含まれているところがポイントです。

 こういう経験は、多くの人がするので、「誰 find A=B」の英文のカタチが使えると、こういった表現が可能になるわけですね!

 伝えたいこと:このテストは簡単だった。
 1.日本語:私はこのテストが簡単だとわかった。
 2.日英語:私 find このテスト = 簡単
 3.英語: I find the test easy.

 これも、実際に「~してみて(体験をしてみて)」というニュアンスが含まれて、テストを受けてみたら「なーんだ、このテスト意外と簡単じゃん」そんなふうに感じた……。

 そういうときに、「誰 find A=B」の英文のカタチを使います。

 さて、いかがでしょうか?

 次回の記事では、「give」の使い方を紹介します。