大阪IRを国が認定!世界のカジノ業界で超有名な日本企業【10社リスト付】トランプ爆買い発生写真はイメージです Photo:PIXTA

大阪府・大阪市が進める、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の区域整備計画が、4月14日に政府に認定された。『大阪ダブル選の争点「カジノIR」初期投資はUSJの7倍、雇用は1.5万人!計画の全貌とは』に続き、大阪IRができた場合のビジネス面に焦点を絞り、カジノ産業で成長が期待される企業や、日本ではあまり知られていないが、実は世界のカジノ業界では超有名な隠れた名企業を紹介する。【前、後編の後編】(ライター 三浦健史)

カジノでトランプは一回きりの使い捨て
隠れた名企業エンゼルとマツイ

 中国人に大人気の「バカラ」(百家楽)というカジノゲームがある。ディーラーが「プレーヤー(閒)」と「バンカー(庄)」と決められた場所に、最初に2枚ずつトランプを配り、客はどちら側の数字が大きいか賭けるという単純なゲームだ。掛け金は勝てば倍、負ければそのまま没収される。出目を記録する罫線に何らかの法則を見つけようとする人もいれば、ずっと同じ側に賭け続ける(「ヅラに張る」という)人もいる。ちなみに、ずっとプレーヤーが続いた時、バランスをとって次はバンカーに賭ける人は日本人、逆に「これは運命だ」と次もプレーヤーに賭け続けるのが中国人の特徴だと聞いたことがある。

 このバカラで使用されるトランプ(カジノではカードと言うが、記事内ではトランプで統一)は、一回使ったらそのまま捨てられる。例えば子どもの頃、トランプの神経衰弱で、カードのキズや汚れでマークや数字を覚えて“ズル”した人もいるだろう。こうした不正につながらないよう、カジノでは一度使ったトランプは、全て廃棄される。

 一例としてマカオの大きなカジノでは、毎日2万組(トランプは53枚で1組)のカードが使い捨てされている。こうして各国のカジノで莫大な量が消費されているトランプ。このトランプの製造・販売をアジアでほぼ独占している日本企業がある。世界のカジノ業界では超有名な優良企業、エンゼルグループだ。

 一般的には「エンゼルトランプ」と言えばわかりやすいだろう。トランプや花札をネット検索すると、通販サイトなどでエンゼル社製のものがすぐにヒットする。だが一般消費者向けのトランプは、同社の一面に過ぎない。

 カジノのテーブルゲームで、トランプと同じくらい頻繁に使うツールがカジノチップだ。このチップをはじめ、カジノ専用サイコロの「プレシジョンダイス」(半透明で重心が真ん中にあるのが特徴)などを製造し、世界130カ国に販売しているのが、日本のマツイ・ゲーミング・マシンである。両社とも非上場企業で、一般的な知名度は低いが、世界のカジノ業界ではよく知られた存在だ。

『【大阪IRを国が認定】日本企業「意外なIR銘柄10社リスト」公開!スロットマシン市場の深淵とは』では、スロットマシンを中心にカジノ業界で活躍する企業について書いた。この後編では、エンゼルとマツイをはじめ、【10社リスト】にある現金処理やセキュリティ分野で期待される企業について詳しく紹介する。