英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞も理解していなかった。それでも大学を受験。偏差値38の学部を2つ受験するも、どちらも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、YouTubeでさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語力を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)で、超効率的な勉強法を初公開! 本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきのコツを全部教えます!

【72万フォロワーの英語系YouTuberが教える】「あんなくだらないこと、よく聞けるな」を英語で言うと?Photo: Adobe Stock

どんな内容でも“発言すること”自体が正義
Whatever it is, speak up for your justice.

【前回】からの続き 今度は、オーストラリアの大学に留学した経験のある日本人女性の話です。入学したばかりの頃、彼女は英会話に慣れていないこともあり、なかなか周囲の学生たちとなじめなかったそうです。

ところが、いくつもの授業に出席するうち、「なぜ自分がなじめていないのか」に気づかされました。

くだらないことでも堂々と質問

同じクラスにいる留学生やネイティブの生徒たちが、自分からすると「あんなくだらないこと、よく聞けるなHow can he/she ask such a dumb question so openly?)」と思うようなことでも、胸を張って堂々と質問するのだそうです。

でも、周囲の学生も教授も決してバカにせず、「なるほどI see.)」「そういう意見もあるねThat's one opinion.)」などと聞いてくれている。

周囲に受け入れられるポイント

その姿を見て、「どんな内容でも、自分の意見をいうことが正義なんだNo matter what the content, it's justice to speak one's mind.)」。

そして「私が周囲の学生となじめなかったのは、自分の意見をいうのを躊躇していたからだI didn't fit in with the students around me because I was hesitant to speak my mind.)」と気づいたのです。

そこで間違いを恐れず、思い切って自分の意見をいうようにしたところ、周囲の学生にも受け入れられるようになり、友人もできたそうなのです。

間違ってもいいから発言する

ハイコンテクストな文化で育った日本人としては、「積極的に自分の意見を発言するActively voice your own opinions.)」というのが、大きな壁になりがち。

彼女も「間違ったことをいったら恥ずかしいIt would be embarrassing to say something wrong.)」「正しいことをいわないと間違いを非難されそうIf I don't say the right thing, they might be going to point out my mistakes.)」─―そんな思いが漠然とあったようなのです。

これは発言に正解を求めがちな日本の学校教育の弊害なのかもしれないと、ボクは思います。

発言しないといないも同然

英語でのコミュニケーションでは、どんな内容であれ、自分なりの考えを持ち、人に伝えることをなにより重視します。

ちょっと極端にいうと、「発言しない人は、その場にいないも同然Those who do not speak up are the same as ones who are not there.)」という扱いになりかねないのです。

考える、意見を持つ、発言する

まずは、身のまわりのことなどについて、自分はどう思うのかを考えること。そして、自分の意見をきちんと持つこと。

そうすることで、相手に「伝えたいなにかsomething to tell)」が生まれて、積極的に発言することができるようになります。

※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』より一部を抜粋・編集したものです。