シャシー関係は
これまでの知見を活かした“第2世代”
旧型はアクセル開度が増えるにつれてエンジンだけが唸り、加速は伸びず……だったが、2.0Lはその領域でもパワフルかつ伸びのあるフィーリングだ。低音が強調されたエンジン音は賛否が分かれるが、筆者は濁音の多い音質のダイナミックフォースエンジンの中では、クラウンのデュアルブーストハイブリッドに続いて“サウンド”と呼べるレベルに来ていると感じた。
1.8Lは旧型よりもアクセルを踏んだときの力強さやEV領域の粘りが向上したうえに、電動車感が増している。アクセル開度が大きいとエンジンが唸るが、制御の進化や静粛性向上などでその度合いは少なめだ。
シャシー関係は旧型から採用のTNGA、GA-Cプラットフォームを継続するが、これまでの知見を活かした“第2世代”だ。主に剛性の連続性に着目した最適化が行われており、フロント回りはステアリングを切ったときの変形を抑える構造を採用。ステアリング回りは正確性や滑らかな操舵と直結感にこだわった第3世代EPS制御、サスペンションはフロントがストラット、リアはダブルウィッシュボーン式を採用するが、上記の変更に合わせて最適化している。さらに床下に採用された空力操安アイテムや除電スタビライジングシート(2.0L)など細部まで抜かりなしだ。
(CAR and DRIVER編集部 報告/山本シンヤ 写真/大西 靖)