「子どもには、少しでも体によいものを食べさせたい!」ですよね。
でも、ごはんは毎日のこと。なるべくシンプルで簡単に済ませたいものです。
この連載では、『医師が教える 子どもの食事 50の基本』の著者で、赤坂ファミリークリニックの院長であり、東京大学医学部附属病院の小児科医でもある伊藤明子先生が、最新の医学データをもとに「子どもが食べるべきもの、避けるべきもの」をご紹介します。
不確かなネット情報ではなく、医学データと膨大な臨床経験から、本当に子どもの体と脳によい食事がわかります。毎日の食卓にすぐに取り入れられるヒントが満載です。
※食物アレルギーのある方は必ず医師に相談してください。
おやつを食べすぎてしまう。どうしたらいい?
基本的には大人が、食事の管理をしましょう。子どもは、何をどれくらい食べるのが正しいのか判断できません。
子どもにお菓子の袋をそのまま渡して、「いつまで食べてるの!」「そんなに食べちゃダメ!」などと注意するのは、あまり意味がありません。食べる量は親がマネジメントしてください。
おやつはあらかじめ、食べていい量だけをお皿に盛り付けるなどしておくとよいでしょう。
手間かもしれませんが、お皿をデコ皿(好きなキャラクターのお皿等)にしたり、かわいいドイリー(レースペーパー。100円ショップでも売っています)を使ったりすると、気持ちが盛り上がっておすすめですよ。
おやつ・間食でも、食べすぎると胃が拡張して満腹に感じにくくなり、肥満につながります。「食事の前には、スナック菓子や甘いものを食べない」と1歳のときから家庭で決めて、家族全員で可能な範囲で実践してみてください。
そういった家庭のお子さんは、成長して一人暮らしを始めても、食事前に甘いものを食べなくなります。習い性は小さいときから一貫して続けると一生ものになります。
このほかにも『医師が教える 子どもの食事 50の基本』では、子どもの脳と体に最高の食べ方、最悪の食べ方をわかりやすく紹介しています。
(本原稿は伊藤明子著『医師が教える 子どもの食事 50の基本』から一部抜粋・編集したものです)