イースター休暇で日本の桜を堪能

　香港の二大旅行会社によると、この連休中に組まれた観光ツアーは300組以上、その半分以上が日本に向かうツアーだったそうだ。これに加えて、もちろんツアー以外にも多くの個人旅行客たちがおり、それぞれに日本を楽しんだ。筆者は日頃からFacebookで香港人向け日本旅行情報交換ページを複数フォローしているが、そのどれもが3年ぶりの日本に興奮を抑えきれない人たちの旅の成果でいっぱいになっていた。特に今年は桜の見頃が4月にずれ込んだこともあって、連休前半に来日した人たちを喜ばせた。

　さらに、それに刺激されたかのように、今後の旅行プランをグループに投げかけて相談する人たちも出現した。筆者が一番びっくりしたのはそのうちの一つ、「カップルで福岡に6日間滞在する予定なんだけど、地方だし、飛行機代やホテル代を除けば予算は7万円くらいで足りるかな？」という書き込みに続いて投稿されたコメントだった。

「お前な、7万円なんてはした金だぜ。計算してみようか。昼飯にラーメン1杯食べればもう1000円が飛ぶ。2人なら2000円だ。1日3食、もっとうまいものを食べたり、ちょっと温泉に足を伸ばしたり、買い物なんかしてたら、7万円なんてあっという間になくなるよ」という親切な予算分析があったかと思うと、「1年に2～3回は日本に行くけれど、そのたびに20万～30万円は軽く使うわ」とか、「昨年のクリスマスには親子4人で8日間滞在して60万円使ったよ」とか、それぞれの豊かな経験がズラリと並んだ。筆者はそれらを読みながら、「そんなにお金を使ってるのか……皆さん、ありがとう」と思わず声が出た。