金正日も社民党も北朝鮮の拉致関与を認めているのに
朝鮮総連だけはいまだにダンマリを続けている

 私も上念氏と同じように考えている。私は上述の通り朝鮮学校の出身だが、朝鮮学校問題について聞かれると「朝鮮学校に対する差別があるとすれば、それは朝鮮総連と関係者(大人たち)が子どもを盾に差別を作り出している」と答える。

 2002年に小泉純一郎首相(当時)が訪朝したとき、金正日総書記(当時)が日本人拉致への関与を認めたにもかかわらず、朝鮮総連は今に至るまでこの件に関して一切触れていない。朝鮮総連、朝鮮学校が崇める金正日前総書記が認めたことなのに、である。

 2002年10月、北朝鮮と朝鮮総連を完全擁護していた社民党でさえも、土井たか子党首(当時)が党の北朝鮮擁護(北朝鮮政策)の誤りを認める会見を行っている。拉致被害者への直接的な謝罪ではなかったものの、それまでの社会党としての北朝鮮擁護が間違っていたことを認めたわけだ。

 金正日も、社民党も北朝鮮が日本人を拉致したことを認めているのに、当の朝鮮総連だけがいまだ何もないのである。弁明も、謝罪も。