生田キャンパス

 小田急線生田駅から徒歩約10分。駿河台や和泉に比べたら、格段に自然に恵まれている。空気もおいしい。雑然とした明治イメージからかけ離れていて、文系の学生からは「生田農工大学」と呼ばれている。キャンパスは小高い山の上にあり、急な坂を上らなければならないが、エスカレーターが設置されている。広大な敷地内には、グラウンドはもちろん、馬場や農場もある。ただ無駄に広すぎて、移動するのが大変。

 免震構造7階建てに改築された第二校舎D館には、理工学部の応用化学科、機械工学科、機械情報工学科の研究室と実験室が入る。第二校舎A館は、低層階に教室、高層階には理工学部の研究室・実験室が備えられている。

 建物丸ごと学食の「食堂館スクエア21」には、日替わりの定食や丼物、ラーメンなどがあり、名物明大カレーのサイズはハーフからトリプルまで5段階。また、日替わりでキッチンカーが出店するネオ屋台村もあり、人気メニューでは行列が出来ることも。キャンパス内にはコンビニもあり、重宝されている。図書館は理系の専門書ばかりだが利用率は高く、電子ジャーナルやデータベースも充実。

中野キャンパス

 JR中野駅北口、東西線中野駅から徒歩8分。和泉キャンパスから移転した国際日本学部と総合数理学部の文系、理系2学部が学ぶ、「国際化、先端研究、社会連携の拠点キャンパス」である。すぐそばには帝京平成大学や早稲田大学の施設、2棟の大規模なオフィス・商業施設が完成し、産官学連携によるまちづくりも期待されている。

 中野は秋葉原と並ぶ「オタクの街」として知られ、マンガ、アニメ、フィギュアの店が充実した中野ブロードウェイにも近い立地は、国際日本学部のマンガ研究やサブカルチャー研究、総合数理学部の映像・音響、画像処理など先端メディアサイエンスの分野などとも相性が良さそうだ。

 校舎は、明るく開放感いっぱいの近代的な建物。教室や研究室のある地下1階・地上14階建ての高層棟と、学食、図書館、事務室などが入った地上5階建ての低層棟からなり、両棟の間にはガラスの吹き抜け空間である「アトリウム」が広がる。

 また、キャンパスの各所にはラウンジが設置され、憩いと交流の場となっている。1階にある「ラーニング・ラウンジ」には、PCやAV機器、ソフトウェア、ディアライブラリなどがそろい、語学を中心とした自習やグループ学習が可能。留学生も多いので、あちこちから英語での会話が聞こえてきて、インターナショナルな雰囲気が感じられる。