自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

「話すのが苦手な新入社員」が、めちゃくちゃコミュ力を高めた方法Photo: Adobe Stock

自分が話すところを録画して観察する

新入社員の頃、「お前、自分のプレゼン見たことある?」と先輩に言われたことがありました。

それまで自分の喋っている姿を見たことがなかったので、プレゼンの動画を撮影して見てみると、とんでもない自分のクセに気づきます。

プレゼンのときに「あー」とか「えー」とか「えーと」ばかり言っていたり、自分が思っている以上にわけのわからないこと言っていたりしたのです。

視線も右に行ったり、左に行ったり、自信がないときは上を見たり、とにかく落ち着きがありません

そのような自分のクセは普段客観視することができません。

悪いクセを直し理想のコミュニケーションに近づけるためにも、喋ってるときの自分のクセを把握することは重要です。

自分のコミュニケーションの様子を録画して、客観的に見たときに感じたことを書き出す」のはよいトレーニングになります。

録音や録画をして、「ここの声が高すぎるな」「目線がずれてるな」と紙に書いてみてください。

そして、自分で自分を見たときに「聞き取りやすい人」なのか「聞き取りづらい人なのか」を分析します。

あなたが聞き手になったときに「この人の話、聞きやすいな」と思う人を「お手本」として見つけておき、その人と自分の差を探すのが上手に分析するためのポイントです。

自分の改善点を把握するためにも、画面に映った自分を「敵」として粗探しをするように見てみましょう。

多くの改善点が見つかるほど、あなたのコミュニケーションはもっとよくなります。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)