国内で微増する女性トラックドライバー
男性の業界に分け入っていく勇気

 女性トラックドライバー(輸送・機械運転従事者)数の割合は長らく3%前後を推移していて、2021年時点で3.6%(3万人)であった。(※全日本トラック協会
 
 米国に比べるとかなり低い数値だが、しかし、ここにも「見ようによっては」という条件付きでポジティブな兆候を垣間見ることができる。2万人台をキープしていた女性トラックドライバーの数が、2019年から3万人台に達したのである。
 
 女性トラックドライバーをもっと世に浸透させようと、2014年から国交省が主導した「トラガール促進プロジェクト」という取り組みは、現場の働く女性からは「ズレている」と評価が低かったらしい。ただ、この時、政府が動いたくらいだから、世の中の流れはその時すでに女性トラックドライバー増加の方向に、わずかでも傾き始めていたといって差し支えないだろう。
 
 労働力調査(基本集計)2022年によると、女性就業者の割合は約45%である。そして道路貨物運送業に従事する女性の割合は20%(2021年)で、さらにトラックドライバー(輸送・機械運転従事者)となると、先に書いた通り3.6%となる。
 
 この数値通りに読み解くなら、道路貨物運送業は男性が多い業界であり、トラックドライバーとなるともはや男っ気ムンムンの職業なのである。であるから、ほとんど男の園といって過言ではなかったところに女性が分け入っていくことは、女性の選択肢が増え、活躍の場が広がるという意味において、有益である。