前回の連載では、会社経営を支える3つの数字、「お金・会計・税金」のお話をいたしました。さて本日は、少し視点をずらして、会社経営のもっと深いところにある「株式会社の本質」に触れてみたいと思います。本日のキーワードは、「元手」「資本金」「総資本利益率」です。

「いくらの元手で、いくら利益を出したか」。
実はここが重要!

前回の連載では、会社経営を支える3つの数字、「お金・会計・税金」のお話をいたしました。この3つの数字の重要性を認識していただけたかと思います。

 さて本日は、少し視点をずらして、「会社経営」というよりも「会社そのもの」にフォーカスしたいと思います。「株式会社とは何か?」を一緒に考えてみましょう。

 そもそも、なぜ私たちは会社を作るのでしょうか?さまざまな理由があるかと思いますが、例えば「社会に貢献したい」「お金を稼ぎたい」「自由に仕事をしたい」といった理由が考えられます。

 ただ、これらの理由がどうであれ、その事業の成果は数字に表れます。そして、その数字も「いくらの元手で、いくらの利益を出したか」で判断をされます。

 言い換えると、「いくら投資してどれだけ回収できたか、どれだけ儲けがあるか」を見られるわけです。これが株式会社の本質であり、最も重要なポイントです。では、その会社の元手とは何でしょうか。これには2つの考え方があります。