通常こういった場への立ち会いは探偵の仕事の領域ではないのですが、愛美さんと姉から頼まれたため引き受けました。
自分勝手な対象者の言い分
依頼者の希望通りの結果になるか?
対象者は女性関係や借金で頻繁に問題を起こしており、その度に愛美さんから問い詰められることがとてもストレスだったそうです。今回は積もり積もった思いが爆発して失踪に至ったとのことですが、なんとも自分勝手な理由です。
姉からの強い働きかけがあったのか、対象者は素直に離婚に同意しました。そして、子どもの親権も愛美さんに譲ること、今後一切の連絡をしないことにも同意し離婚届にサインをしました。
私はこの調査から、人々が直面する困難な状況に対して、常に新たなアプローチを試みることの重要性を学びました。情報が欠如し時間が経過していたにもかかわらず、愛美さんの問題を解決することができたのは、柔軟な思考と独自の手法によるものでした。
「『柔軟な思考と独自の手法』で『人を捜し出す』探偵」。点と点が線になる探偵トークでした。