「頭の回転が速くなる」「誰でも脳の機能が向上しそう」「脳の老化防止に使える」「ゲーム感覚で小学生でも楽しめる」「たとえるなら、脳のストレッチ」「集中力や記憶力が伸びた」などの声が届いた、くり返し楽しんで使える『1分間瞬読ドリル』は、何歳からでも6つの力が飛躍的に伸びます。間違ってもOK。1分間で与えられた課題を見ていくだけで、「記憶力」「思考力」「判断力」「読解力」「集中力」「発想力」が抜群にあがります。
子どもには、これから必要とされる「考える力」勉強脳が磨かれ、覚えに不安があるシニアはボケ防止に使える、そして、大人は脳機能を高めていくことができるのです。10歳から100歳まで、誰でも簡単に続けられる『1分間瞬読ドリル』で、脳をよくしていきましょう!

「顔は浮かぶのに名前が出てこない」からわかる記憶量アップの方法Photo: Adobe Stock

名前が出てこないのは、ボケのせいではなかった!?

「あの人、名前なんだったかなぁ」
「さっき会った人、いつもすぐに名前が出ないのよね」

 このように、顔はわかるけど、名前が「思い出せない」という経験はありませんか?

「年だから仕方がない」と諦めていませんか? 思い出せない原因は、年齢ではなく、筋肉と同じで、脳が鈍っているだけなのです。

 何歳からでも、脳は鍛えられます!

 じつは、「名前」と「顔」を記憶している脳の場所が違うのです。言葉をつかさどる「左脳」は「名前」を記憶し、イメージをつかさどる「右脳」は「顔」を記憶します。

 また、「右脳」の記憶量は無限大と言われていますが、一方で「左脳」の記憶量には限りがあるとも。皆さんも経験があると思いますが、何年も何十年も前のことでも、鮮明に覚えている出来事があるでしょう。つまり、人間の脳は、映像やイメージで覚えたことは忘れにくいのです。

 したがって、名前と顔を記憶している脳の場所が違うこと、そして、右脳と左脳の記憶できる量に差があるため、顔は覚えていても名前が出てこないことが起こるのです。

 この習性を利用して、右脳の力を高めることで、記憶力が高まり、忘れにくくなるのです。

 人の顔や名前を覚えるコツとして、私はその人の特徴を何かイメージして残します。視覚からのイメージで記憶が喚起されるためか、ほとんど忘れることがありません。

 たとえば、広島出身の方なら、広島球団の帽子を被った相手を想像してみる。もみじまんじゅうを食べている姿も、いいですね。その人の名前を見ると、自分が設定したイメージとともに、顔を思い出せませんか。

 日常生活でも、記憶したいことがある場合、「言葉」+「イメージ」でインプットすることで楽しく記憶力のトレーニングができます。

 例えば、「4310」という数字を覚える場合、「沖縄のシーサーが10匹いる」とイメージしてしまう。どうですか。シーサーが10匹いる状態が、脳に焼き付きませんか。

 クスッと笑える語呂合わせやイメージができると、脳が「楽しい」と感じて記憶力が高まります

 また、記憶力を左右するのは、「回数」です。接触回数が多ければ多いほど、記憶は深く定着します。

 週に一度顔を合わせる人、毎日何かしらのコミュニケーションをとる人のことを忘れることはまずないですよね。

 ですが、3年に1回しか会わない人だったら、顔も名前もなかなか出てこないかもしれません。それは接触回数が圧倒的に少ないからです。

 期間を空けずに回数を重ねること。これも、記憶力を高めるポイントです。

*本記事は、『1分間瞬読ドリル』の著者による書き下ろしです。