東京ディズニーリゾートは
「富裕層と熱狂的なファンの集う場所」になる
これは表立って語られることは決してないでしょうけれども、日本人に対してはこの先、東京ディズニーリゾートは一部の富裕層や熱狂的なディズニーファンだけが訪れる場所になってしまうのもやむをえないという判断がより一層強まることになるでしょう。これは、あくまで私の経済評論家としての予測です。
一方で、ディズニーは日本人も見捨てません。
都内にはたくさんのディズニーストアが展開されています。私の住んでいる東京・新宿にはフラッグシップ東京というディズニーストアの旗艦店があって、そこに子どもを連れて行けば何時間もの間、夢の世界で買い物を楽しむことができるようになっています。
さらにディズニーを身に着けたければ、ユニクロでコラボ商品を手に入れることができます。ユニクロが高くて手に入らない家庭であれば、ジーユーがあります。
そして日本のディズニーファンのために、「ディズニー+」が月額990円で動画を提供します。「ディズニー+」なら子どもがディズニーやピクサーのアニメを楽しむだけでなく、大人もマーベルやスターウォーズの劇場映画を家庭で楽しむことができます。
これが、ディズニーの割り切りです。
所得格差や日本の経済的な凋落はディズニーの責任ではないのですが、凋落した日本経済下においてもすべての家庭の子どもたちをディズニーは見捨てない。
その代わりに、「申し訳ないけれども東京ディズニーリゾートのパスポートは最高の料金が1万900円になりますから」というのが、今回の値上げに関する私の経済評論家としての三つ目の説明になるのです。