たとえば、仕事で失敗して落ち込んだときは、

「ミスした――と私は思った」

「私は失格だ――という思いが湧いてきた」

「この仕事は向いていない、やめようかな――と考えた」

 怒りを感じたときは、

「(イライラ)――してきた」

「アタマに血が上るのが、わかった」

「胸がざわつくのを○○(自分の名前)は感じていた」

 といった感じです。

 イヤな過去を思い出したときは、

「――と記憶がよみがえってきた」

「――という妄想が今湧いた。過去という妄想である」

「○○(自分の名前)の心は、ときおり妄想に覆われることがある」

 みたいな言葉をつなげます。

 小説家のように表現に凝ってもよいですが、凝りすぎると悩みが増えかねないので、ここでもパターン化するようにします。単純が一番です。

(2)いつも自分を観察する

 一般に言われる「冷静なひと」とは、状況を客観的に観察できるひとを言います。反応しないようにしようと思えば、日頃から客観的に観察するクセを身につけることです。