<正しい解釈はこう>
 評価する指標を(売上高/客数)に定める⇒優秀なのはX店
 評価する指標を(売上高/店舗面積)に定める⇒優秀なのはY店
 違うモノで割り算しているのだから、結論が違うのは当然。
 以上!

 そろそろ皆さんの中でも、冒頭の割り算のお話とリンクしてきたのではないでしょうか。このケースで登場した3人のビジネスパーソンは、割り算はできるけれども、割り算が何かを理解していないのです。
 だから、このようなトンチンカンな会話が始まります。

 私はこれを、「割り算に操られた人」と表現しています。

では、「割り算」を操るビジネスパーソンとは?

 当然、その逆の存在である、「割り算を操る人たち」についても言及しなければなりませんね。言うまでもありませんが、四則演算がすばやくできることではありません。いったい、どんなことができる人のことを指すのか、結論から言いましょう。

割り算をするために、新たな数字をつくれる人

 少々難しそうな表現が登場しましたが、ご安心ください。
 例えば、このような事例でご説明しましょう。

<Aさんの日報>
 タスク1:3時間
 タスク2:2時間
 タスク3:3時間
 -----------------------------
   計   8時間

<Bさんの日報>
 タスク1:20%完了
 タスク2:70%完了
 タスク3:90%完了⇒明日午前に全工程終了予定