ちょこざっぷが急成長できた要因は
そろばん勘定の成立方法を突き止めたこと
「そういう商品サービスがその価格だったら絶対に使う」ことがわかったときに、次に考えるべき大問題は、「どうしたらその価格でもきちんと利益が上がるようにできるのか?」を突き詰めていくことです。つまり、そろばんをきちんとはじきながらビジネスモデルを設計していくのです。
chocoZAPの場合は、このビジネスモデル上のそろばん勘定がきちんと成立する方法を発見できたというのが大きかったと、私は考えています。それを見るために、chocoZAPの典型的な店舗(実際には店舗によって若干の設備やサービスが違い、その違いはスマホ上でチェックできます)の様子を記述してみたいと思います。
典型的なchocoZAPの店舗は無人で、会員になるとスマホで入り口のドアを開錠して中に入ります。コンビニぐらいの広さのスペースにトレッドミルやサイクリングマシン、上半身や腹筋を鍛えるマシンなどが並んでいます。
会員は時間帯にもよりますが、男女半々ぐらい。着替えなしで入店し、土足でマシンを30分ほど黙々と使います。荷物を置くロッカーには鍵はなく、トイレはありますがシャワールームはありません。まあ、こんな感じでしょう。
スマホのアプリを使えば自分のトレーニングの記録を残したり、フィットネスプログラムをアプリに提案してもらってそれを実行することで目的に沿ったエクササイズをすることができます。このあたりのノウハウは、RIZAPのエキスパートのシステムを流用してもらえるというのもひとつのウリです。
重要なことは、このビジネスモデルによって他社ではできない月額3278円のサービス提供ができるようになっているかどうかです。「教科書通り」なので、当然「なっている」のですが、それを一つずつ確認していきましょう。