20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

推薦枠も多く用意され大手企業から引く手あまた

 約9割が大学院へ進学。修士課程を修了して就職するのは8割ほどで、その他は博士課程進学など。

 修士を出れば、受け入れてくれるのは超がつく一流どころの企業ばかりだ。製造業をはじめ、メガバンクやシンクタンク系企業、情報通信業、サービス業まで、先輩たちの就職先には有名企業の名がズラリ。

 理系的な思考力と情報関連の知識をもった東工大生は、あらゆるところから歓迎される。「有名企業を狙うと個人の実力差で勝敗が分かれるが、どう転んでも職には就ける」「多くの大手メーカーやインフラ企業の技術職で大学推薦枠が用意されていて、専攻によっては半数の学生がこの推薦枠で内定を得ている」「院卒なら就職に関しては無敵。『採用予定○人』とあっても、これとは別枠で、東大および東工大専用の募集枠が存在するらしい」と、みんなおっとり構えている。

 ただし、研究室と企業とのパイプに頼りきりはキケン。就活での競争相手は東大生や阪大生だ。