子どもから大人まで数学を苦手とする人は非常に多いのではないでしょうか。ましてや高校数学ともなるとほとんどの人が挫折してしまった経験を持っているでしょう。しかし、高校数学の基礎は丁寧に学べば特別難しいものではなく、同時に得た知識は私たちの生活にも大きく役立ちます。そんな高校数学の超入門書として書かれたのが『【フルカラー図解】高校数学の基礎が150分でわかる本』です。本記事でははじめての人から大人の学び直しまで1人で高校数学が学べる本として発刊された本書より内容の一部を抜粋してお届けします。

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電気料金を一次関数で考える

※一次関数の概要をはじめとする過去記事はこちらから

 一次関数の例は電気料金です。一緒に見ていきましょう。

 ある電力会社のスタンダードプランでは、電気の使用量にかかわらず基本料金が1430円かかります。また、電気を1kWh使うごとに従量料金が20円かかります。

 つまり、たとえば電気を100kWh使った場合、基本料金1430円に加えて従量料金20 × 100 = 2000円がかかるので、電気代は1430 + 2000 = 3430円になります。それでは、電気を x kWh使ったときの電気代 y はどのような関数で表されるのでしょうか。

図

 料金の式は20 ×(使用量)+1430なので、料金は一次関数y = 20x + 1430で表されることがわかります。このように、世の中のいろいろなものが一次関数で表されます。

図

練習問題

基本料金が1200円、1kWhあたりの従量料金が30円の場合、電気を x kWh使ったときの電気代 y はどのような関数で表されますか。

答え y=(   )x +(   )